「道路脇のカメラ」なんの意味? 警察が「ニセモノのオービス」を設置! 本物じゃないの? でも抑止力抜群? SNSでは「バラしたら意味ない」の声も! 青森県に初導入
先日可搬式オービスを模したいわゆる「ダミーオービス」が青森県警八戸警察署に導入されました。SNS上ではこのニュースに対してさまざまな反響が寄せられています。
警察が「ニセモノのオービス」を設置! SNS上では「抑止力になりそう」「効果があるのは最初だけ」などさまざまな反響も
先日、青森県内に初めて「ダミーオービス」が導入されました。
SNS上ではこのニュースに対してさまざまな反響が寄せられています。
果たして効果はあるのでしょうか。
日々、全国各地で警察による交通違反の取り締まりが実施されています。
警察庁の統計によると2023年中、交通違反の検挙件数は多い順に一時不停止違反の126万7094件、最高速度違反の88万8500件、放置違反金納付命令件数(駐車違反関係)の64万6973件という結果でした。
特に最高速度違反については、覆面パトカーや白バイでの追跡といった警察官自身による取り締まりに加え、速度違反自動取締装置(通称:オービス)と呼ばれる機械を活用した取り締まりがおこなわれています。
そもそもオービスとは、走行する車両の速度を測定し、一定の速度以上で走る車両を速度違反車両として自動で写真撮影・記録化する装置です。
さらにオービスには高速道路や国道など幹線道路の上部に設置されている「固定式オービス」と、組み立てて持ち運べる「可搬式オービス」という2種類があり、最近では狭い道路にも設置できる可搬式オービスがよく使用されています。
この可搬式オービスは場所を選ばない取り締まりができて神出鬼没なため、速度違反の取り締まりに大きな効果がある一方、1台当たりの価格が約1000万~2000万円と非常に高額であり、各都道府県警察で容易には導入できないという課題もあります。
そのため、青森県警では可搬式オービスを1台しか導入していない状況でした。
このような中、先日可搬式オービスを模したいわゆる「ダミーオービス」が青森県警八戸警察署に導入されました。
青森県警察本部の公式SNSでは次のようなコメントと画像を投稿しています。
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【スピード出しすぎ注意/八戸警察署】
八戸警察署は青森県警で初のダミーオービスを導入しました。このダミーオービスにより速度抑制を目指します。これから管内の事故多発路線や通学路などで運用していきますので、ドライバーのみなさんは速度を守った安全運転をお願いします!
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このダミーオービスは八戸警察友の会から寄贈されたもので、一見しただけでは本物と見分けが付きません。
なお寄贈されたダミーオービスは1台数万円程度であり、青森県警は今後ダミーオービスを本物と同様に通学路や幹線道路などに設置して、交通事故・違反の抑止に役立てる方針です。
このニュースに対してSNS上においては「ダミーでも少しは抑止力になって、スピードを出す人が減れば良いですね」「こういう取り組みはバンバンやって欲しい」など好意的な声が聞かれました。
その一方で、「ダミーってばらしたらダメじゃん」「効果があるのは最初だけじゃない?」などの意見も寄せられています。
実は、同様の取り組みはすでに他の都道府県警察でもおこなわれています。
たとえば佐賀県警では九州の警察で初めて警察官が製作したダミーオービスを導入しており、可搬式オービスの白い箱状の部分が厚紙、レンズ部分がDVDで出来ています。
また北海道警においても警察官が一斗缶やアルミホイルなどの材料を使ってダミーオービスを製作し道路に設置しているほか、新潟県警の糸魚川警察署などでも警察官手作りのダミーオービスが活用されています。
実際のところ、ダミーオービスを設置した場所ではクルマが速度を落とすという結果が出ており、一定の速度抑制効果があるものとみられます。車内からは本物かダミーかを見分けることは難しく、たとえダミーであっても交通事故や違反の抑止力になるといえるでしょう。
とりわけ面積の広い北海道では、本物の可搬式オービスを各地に配備することが難しい状況にあるため、北海道警は本物とダミーを併用して速度抑制に役立てるとしています。
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可搬式オービスは高額であり、その代わりとしてダミーオービスを導入する都道府県警察も増えています。
ドライバーはオービスがダミーかどうかにかかわらず、安全のため法定速度を守って運転するよう心がけましょう。
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