走る伝説! ランボルギーニ「カウンタック」は本当に時速300キロも出たのか

時代はスーパーカーブーム、みんなで作り上げた夢の「300km/h」

 スーパーカーと「300km/h」という数字について、ある自動車愛好家は次のように語ります。

「カウンタックが300km/hオーバーかどうかにこだわるというのは、日本特有の現象だと思います。それはカウンタックが登場した1970年代、日本ではスーパーカーブームが巻き起こっていたからです。

 ランボルギーニの唯一にして永遠のライバルであるフェラーリ、そしてポルシェやロータスといったほかのクルマたち。そのどれが最も速いかが、子どもたちの注目の的でした」

ランボルギーニ「カウンタック(25 Anniversary)」
ランボルギーニ「カウンタック(25 Anniversary)」

「当然、実際に比較テストのようなことはできません。だから、メーカーや自動車メディアが提示する数値を信じるしかなかったのです。

 とはいえ、カウンタックは、誰もが300km/hオーバーを疑わないほどのスタイリングを持っていたので、スーパーカーファンたちは大いに沸き立ったのだと思います。

 また、自動車メディアの影響も大きかったと思います。スーパーカーブームの時代からバブルの頃まで、とても多くの自動車雑誌がありましたが、そのなかにはプロ野球の選手名鑑のように、あらゆるモデルのスペックを並べたものもありました。

 そこには、後期のカウンタックのライバルであったフェラーリ『テスタロッサ』の最高速度が300km/hと書かれているものもあったようですが、いま思えばどれだけ信憑性があったのかはわかりません。ただし、そこに夢を感じた子どもたちが多かったのは事実でしょう」(前出の自動車愛好家)

※ ※ ※

 結局のところ、300km/hという数字は、スーパーカーファンたちと自動車メディア、そしてランボルギーニが作り上げた幻想だったのかもしれません。

 現在では、優良誤認表示や虚偽記載となってしまう可能性もあるため、そういった形で夢を持たせることは現実的には難しいですが、少しだけ寂しく思うのも事実です。

 しかし、改めてランボルギーニのグローバルサイトにあるチャットボットに、カウンタックの最高速度について尋ねてみたところ、次のような返事が返ってきました。

「The top speed of Countach is more than 315 km/h.(カウンタックの最高速度は315km/h以上です)」

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【画像】全部わかる?「カウンタック」と同時期に活躍したスーパーカー(12枚)

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コメント

9件のコメント

  1. 文中【カウンタックが登場した1970年代にはそれほどのスペックをもった市販車は、フェラーリ「356GT4BB」以外ほぼありませんでした。】
    356なんてないよ。365だろ!恥ずかしい間違いだな。

    • このたびはご指摘いただき、誠にありがとうございます。
      一部修正いたしました。

  2. 興味深い記事ですね!私はポルシェの初期モデルに乗っていますが、3連キャブレターの調整は中々難しいです。増して当時の12気筒なんて、3連が4基も有る訳ですから、300㎞を出す為には、最高のセッティングが求められるでしょう。そう考えると、現代のスーパーカーは、楽々と300㎞を越える事が出来る性能を持っているので、本当に凄いと思います。

  3. LP400 の谷田部テストでゼロヨン13秒台と最高速は、270kmくらいだったはずです。最高速付近ではかなり緊張したようです。300kmはアウトバーンの下り坂を利用すれば可能だったと思います。

  4. 300km/h出たかどうかは問題じゃない
    あのスタイル V12エンジン ガルウィングドア(シザーズドア) 
    これぞスーパーカー って車だ
    冷静に考えれば、市販車のままではタイヤがHR規格だから無理でしょう
    サーキットでレーシングタイヤを装着 アライメント ギヤ比 キャブ調整 バルタイ マフラーなど
    やれば もしかしたら出たかも。

  5. QVに乗ってます。見た目と裏腹に空力が悪く、飛ばすとリアの接地感が無くなります。そのため巨大なリアウイングがオプションで用意されました。
    もっとパワーがあったとしても、怖くて踏めないと思います。
    でも300km/hを謳ってくれたおかげでより大きな夢を見れた多くの子供たちのうちの一人として感謝しています。
    あと、356ではなく365と指摘があってますが、画像は512ですよ~(笑)

    • アニバーサリーになると空力的にはかなり改善されて、メーター読みでは300付近まで行けました。リアフェンダー上の口が縦フィンになった事が安定につながったと思われます。

  6. カウンタックのようなテールがなだらかなデザインは、テールの押さえが効きにくいので、超高速域では相当危ない挙動を示すクルマです。
    だからオプションのデカいテールスポイラーが必要だし、カッコイイのだが…
    これを付けると最高速が20km/hは下がると言われていたから、実測250km/hが限界だったろうし、当時はそんな計測記事も多く見られましたね。

    一方のフェラーリも結構いい加減なアナウンスがまかり通っていて、512の360馬力は相当盛っている数値です。
    当時の記録としては、デイトナが最速で実測270km/hを超えていました。
    やはり作り慣れたFRレイアウトで大排気量、大出力が王道だったんでしょう。

    ちなみに、当時のランボやフェラーリは優秀なメカが居なければ、真面にアイドリングすることも出来ません。

  7. うちの外車クラブにも2台いたがオーバーヒートに悩まされ、しかも完調でも240キロ位が
    限界。またウエーバーのダウンドラフトのキャブの調整が大変なようだった。
    パンテーラも普通は230がいいとこ{ファイナルが低いので加速は良いが最高速は伸びない}
    当時のイタリア車はオーバーヒートとの戦いだった。何よちポルシェが安定して速い。