冬の車中泊は問題ない? 極寒でも車内で仮眠する場合の対策方法とは

冬の車内は、エンジンを切ってからどれぐらいで温度が下がる?

 冬の車内はどれほど温度が下がるのでしょうか。全国でロードサービスを展開するJAFは「冬場のエンジンを止めた状態の車内温度」を検証したテストをおこなっています。

 実験の内容は、午後11時から午前7時までの8時間で、「防寒対策をするとしないのでどれほど寒さが違うのか」という内容です。

 テスト開始時の外気温は-10.2度、テスト直前までは車内温度を25度にし、エンジン停止後テストを開始します。

 何も対策しない状態では30分で足先の感覚が鈍くなるほど冷え込み、テスト開始から2時間45分でギブアップとなりました。その際の外気温は-11.1度、車内温度1.8度まで低下しています。

 エマージェンシーシート(緊急時の体温保持のためのアルミシート)を使用した場合は、シートのかかっていない足先や顏が冷え込み、テスト開始から5時間27分後にギブアップとなりました。その際の外気温は-12度、車内温度は-3.9度とマイナス気温まで冷え込んでいます。

 毛布と使い捨てカイロまたは寝袋で防寒対策した場合でも、朝方の寒さに耐えるのが精いっぱいとのことで8時間は耐えられたものの、最終的な外気温は-12.9度、車内温度は-7度となりました。

※ ※ ※

 外気温が低い場合、エンジンを切ってから30分でほとんどの暖かさは失われ、8時間ともなれば外気温に近い温度となってしまうのです。

 1時間から2時間ほどの仮眠であっても油断は禁物、冬にエンジンを切った車内で長時間過ごす場合は、防寒対策を念入りにおこないましょう。

車中泊の最中は、気温低下に要注意!
車中泊の最中は、気温低下に要注意!

 では、エンジンをかけっぱなしにできない場合、寒さ対策をするのはどうすれば良いのでしょうか。ここで、冬の車内において大活躍間違いなしの防寒グッズを3つ紹介します。

 まず、車内温度を下げないためには「車種別のマルチシェード」が効果的です。外気はガラスから直接伝わりやすいため、全てのガラスを覆うことで車内温度を少しでも保つことができます。

 カーテンやサンシェードなどもある程度の効果がみられますが、生地が薄く隙間ができるため長時間の保温には期待できません。

 車種別に専用設計されたマルチシェードは隙間なくカバーできるので、オススメです。また、外から覗かれないというプライベート保護グッズとしても使えます。

 次に、「登山用の寝袋」もオススメです。ホームセンターなどで売られている寝袋でも寒さをしのぐことができますが、本格的な登山・キャンプ用品のなかには、マイナス気温でも快適に眠ることができる寝袋があります。価格は少し高めですが、快適な車中泊をするのであればぜひ用意しておきたいアイテムです。

 さらに、「ポータブルバッテリー」は、クルマのエンジンをかけずに車中泊をする場合にとても便利なアイテムです。大容量のものであれば電気毛布を数時間使用可能なほか、また電気ケトルでお湯を沸かすこともできます。エンジンをかけずに電源を使用できるのでオススメです。

 冬は、最高の雪景色を提供してくれる季節でもあります。冬の車中泊は危険が多く潜んでいますが、正しい知識と便利なグッズを備えることで、快適・安全に過ごすことができます。旅行の際は事前の準備をしっかりおこなうようにしましょう。

冬の車中泊トラブル! さまざまな危険を画像でチェック!

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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