おしゃれなオープンカーやバギーがあった!? ダイハツの名車珍車5選
軽クロスオーバーSUVの先駆け的存在があった!?
●フェローMAX 2ドアハードトップ
1960年代はダイハツ、スバル、スズキ、三菱、マツダ、ホンダが軽自動車を製造していました。そんななか、軽乗用車を販売していなかったホンダが1967年に「N360」を発売し、軽自動車市場の覇権争いが激化します。
N360は当時の水準としては突出した31馬力を発揮する2気筒4サイクルエンジンを搭載し、スポーティさをアピールすることで、若者からも人気となります。
それを他社が黙って見ているわけもなく、軽自動車市場でパワー競争が勃発。ダイハツは1970年に2代目にモデルチェンジされた「フォロー」で、パワー競争に参加します。
駆動方式がFRからFFになり、車内スペースが広くなったことや、リアにセミトレーリングアーム式サスペンションを採用してコーナーリング安定度を高められたことなどから、車名が「フェローMAX」となりました。
発売から数か月後には、にツインキャブ仕様車を追加。1971年には、小型車で増えていたウインドーサッシュレスでピラーを排した、スポーティなルックスの2ドアハードトップが追加。
ツインキャブ仕様の2気筒2サイクルエンジンは40馬力を誇り、最高速度は公称120km/hに達しました。
2ドアハードトップでツインキャブ装着グレードの「GXL」と「SL」には、当時の軽自動車では珍しい前輪ディスクブレーキや、空気抵抗を考慮した砲弾型フェンダーミラーを標準装備するなど、軽自動車でも洒落たクルマが欲しいというニーズを満たし、若者を中心に人気となります。
しかし、排気ガス規制の強化が進むとすべての軽自動車がパワーダウンを余儀なくされ、パワー競争は終焉しました。
●ミラ RV4
1990年代初頭に起こったRVブームでは、三菱「パジェロ」やトヨタ「ハイラックスサーフ」、日産「テラノ」などが人気となり、好調な販売を記録しました。
RVは「Recreational Vehicle(レクリエーショナル・ビークル)」の略称で、クロスカントリー4WD車やステーションワゴン、ミニバンなどの、レジャー用途車を総称する呼び名です。
当時、このRVブームに乗っかることで販売台数を増やそうと、各メーカーが普通の乗用車をRV風にして販売することも流行しました。
1992年に登場した「ミラ RV4」もそんな1台で、1990年にモデルチェンジした3代目「ミラ」シリーズの4WDモデルをベースに、悪路走破性を高めるために最低地上高を上げて、フロントバンパーガードやアンダーガード、サイドステップ、ルーフレールなどを装備し、現在のクロスオーバーモデルのようなルックスとなっていました。
さらに、スペアタイヤをバックドアに設置するなど、クロスカントリー車らしい演出で、かなり本格的に作り込まれていて、現在でも通用するくらい秀逸なデザインでした。
1994年に4代目にモデルチェンジするとRV4は生産を終えます。生産期間はわずか2年と短命なモデルで、いまではレアな1台です。
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ダイハツはコンパクトSUV「ロッキー」や「コペン GRスポーツ」を矢継ぎ早に発売するなど、かなり元気なメーカーです。
どうしてもトヨタの影に隠れがちで、軽自動車ばかり作っている印象ですが、今回紹介したような魅力的なクルマを数多く販売してきました。
これからもダイハツから、ワクワクするようなモデルが出ることが期待できるのではないでしょうか。
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