過去の産物「ターボタイマー」って知ってる? 死語となった車用語5選
クルマにまつわる用語で、昔はよく見聞きしたものでも、最近は見かけなくなった言葉があります。そこで、いまとなっては「死語」同然のクルマ用語を5つピックアップして紹介します。
かつてはフツーに使われたクルマ用語もいまは聞かない
以前は普通に搭載されていたクルマの装備でも、時代の流れのなかで見かけなくなったモノがあります。
たとえば新車でシガーライターや灰皿を装備するクルマは、一部の商用車を除くとほとんどありません。シガーライターはDCソケットになり、灰皿はドリンクホルダーに置くタイプになりました。
ほかにもクルマにまつわる用語で、昔はよく見聞きしたものでも、最近は見かけなくなった言葉があります。そこで、いまとなっては「死語」同然のクルマ用語を5つピックアップして紹介します。
●ソレタコデュアル
「ソレタコデュアル」は、現在40代から50代以上で、チューニングカーに興味があった人なら知っていると思います。
ソレタコデュアルは1970年代くらいに始まったパワーアップのためのメカニカルチューニングの際に、必需品ともわれた「ソレ=ソレックスキャブレター」、「タコ=タコ足=等長エキゾーストマニホールド」、「デュアル=デュアルマフラー」の3つをまとめて指す造語で、どれもレーシングカーでは当たり前のように使われた技術です。
フランスのソレックス社が開発したソレックスキャブレターは、日本のミクニ社がノックダウン製造していたため国産車に純正装着されていたこともあり、部品の入手が容易で比較的安価でした。
そのため、チューニングカーに採用されることが多く、イタリアのウェーバー社のキャブレターよりも普及しました。
1980年代になると電子制御インジェクションシステムの進化とターボ車の台頭により、徐々にキャブレターは使われなくなり、現在では旧車のチューニングや補修部品としての利用がほとんどとなっています。
等長エキゾーストマニホールド(以下、エキマニ)は、シリンダーヘッドからの排気効率を高めるために、各気筒の排気脈動の干渉を抑えるために排気管長を調整したものです。
純正のエキマニの多くは鋳造で作られていましたが、社外品の等長エキマニは鉄やステンレスパイプを曲げて作れており、その形状がタコの足のように見えることから「タコ足」の愛称で親しまれました。
なお、タコ足は現在も健在で、自然吸気エンジンのチューニングには、定番となっています。
デュアルマフラーはエキマニから後ろの排気管のことを指し、エキマニからマフラーのテールエンドまでを2本にして排気効率を高めたもので、主に6気筒エンジンで採用されました。
これら3つのアイテムを装備していたチューニングカーには、ソレタコデュアルという但し書きが付けられ、見かけだけじゃないとアピールすることができたのです。
●RV(アールブイ)
1990年代の初めに、クロスカントリー4WDを中心にした「RVブーム」があり、三菱「パジェロ」やトヨタ「ハイラックスサーフ」、日産「テラノ」などが大ヒットしました。
RVは「Recreational Vehicle(レクリエーショナル・ビークル)」の略称で、当時はクロスカントリー4WDだけではなく、ステーションワゴンや、ミニバンもRVにカテゴライズされました。
レジャー用途車を指す用語として幅広く使われていましたが、現在ではボディタイプのカテゴリーが細分化されたことや、総称のように「SUV」(Sport Utility Vehicle:スポーツ用多目的車)という言葉が誕生したことで、RVという言葉を耳にすることは減りました。
ちなみに、現行モデルの三菱「RVR」は、RVを語源とした「Recreation Vehicle Runner」の略称だということも、すでに忘れられているかもしれません。
●オーバートップ
1970年代半ばまでは乗用車のトランスミッションは4速MTが一般的で、4速のギア比は「1」、つまりエンジンとトランスミッションのアウトプットシャフトが同じ速度で回転する設定となっていました。
そのため4速を「トップギア」と呼んでいましたが、高速走行時のエンジン回転数を抑えることで静粛性や燃費の向上のためにトップのギア比を1以下とした5速MT車が登場し、その5速を「オーバートップ」と呼んでいました。
また、1970年代末からトヨタがATの多段化を進め、4速AT搭載車両をラインナップし、4速のギア比を1以下として「オーバードライブ」と設定。
以降、4速以上の多段ATが増え、シフトノブに「O/D OFF(オーバードライブ オフ)」というスイッチが付属するようになり、エンジンブレーキを強めたいときなど、スイッチ操作でギアの切り替えができるようになりました。
現在ではCVTの普及や、多段式ATも8速などになると6速以上がすべて1以下のギア比とすることが一般的で、オーバートップやオーバードライブという単語を耳にする機会はなくなりました。
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