車の「メンテナンスパック」って必要? 複雑怪奇なサービス内容とは
結局、メンテナンスパックはお得なのか?
メンテナンスパックには、さまざまな項目が含まれていましたが、お得かどうかは別の問題です。メンテナンスパックへの加入は、ユーザーにコスト的なメリットはあるのでしょうか。
前述の店舗の場合、パック加入時と通常料金では、同じサービスを受けても次のような価格差があります。
排気量が1リッター未満の場合は、通常が8万1300円ですがパックでは6万9000円となり、1万2300円のお得で、2リッター未満の場合は、通常が8万8300円ですがパックでは7万3500円となり、1万4800円のお得です。
2リッター以上は、通常が9万3300円ですがパックでは7万8500円となり、1万4800円のお得です。どのクラスでも1万円以上のお得な金額となっています。
しかし、これはすべてのサービスを受けた場合の比較です。人によっては過剰と感じるサービスもあるため、受けるサービスを減らせば、コスト的なメリットも小さくなります。
たとえば、オイル交換の頻度です。一般的にオイル交換の目安は、ノーマル車であれば「年間走行距離が1万5000kmまたは1年」といわれているため、半年に一度のオイル交換は、普段あまりクルマに乗らなければ過剰となるケースもあるでしょう。
ほかにも、ワイパーチェックやタイヤチェックなどは、ガソリンスタンドで給油の際に無料で点検してくれることもあるため、わざわざお金を払う必要がないという捉え方もできます。
また、法定12か月点検は、特別な資格を持っていなくともおこなえます。特殊な工具がなくても点検可能な項目がほとんどで、ドライバー自らがおこなうことが可能で、日頃から自身で点検していれば、12か月点検は二重チェックとなってしまうため、過剰といえるでのです。
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新車購入時であれば、将来のメンテナンスをイメージするには少し違和感があるかもしれません。しかし、クルマの異常は人間の病気と同じく「早期発見・早期治療」が大切です。
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