まだ値上がりしていない!? これから中古車相場が上がりそうなスポーツ車5選
FFで第一級のハンドリングマシンとは!?
●三菱「FTO」
三菱「FTO」は1994年にデビューしたスポーツクーペで、曲線を多用したスタイリングが印象的なモデルです。
先に登場した「GTO」が四輪駆動のスーパースポーツなのに対し、こちらは「ランサー」/「ミラージュ」をベースとしたFFレイアウトとなっています。
日本車で初めてマニュアルモード付きATを採用するなど、ピュアなスポーツカーではなくスペシャリティカーといった位置づけでした。
とはいえ、もっともホットな「GP」系のグレードは200馬力を誇る2リッターV型6気筒エンジンを搭載し、ハンドリングも当時はFF随一といわれたほど洗練されていました。
より過激なインテグラやシビックの「タイプR」が登場したことで影に隠れてしまいましたが、その実力の高さを考えれば、約70万円という中古車相場は安いといっていいでしょう。
なお、当時のスポーティモデルにしては珍しく比較的AT車の比率が高く、MTの物件はかなり少なくなっています。
●トヨタ「セリカ」
トヨタ「セリカ」はFFとなった4代目以降、4WDの「GT-FOUR」以外は基本的に安価で取り引きされています。FFのみのラインナップになった最終型の7代目モデルも同様で、1999年の初期モデルは10万円台の激安物件まで存在するほどです。
マイナーチェンジした2003年式以降は若干高めではありますが、最終の2006年式ですらほとんど100万円以下で取引されています。高性能な1.8リッターの直列4気筒DOHCエンジンを搭載するスポーツクーペとしては、破格といっても過言ではないでしょう。
とくに「SSII」以上のグレードに搭載される「2ZZ-GE型」エンジンは、ヤマハが設計した名機との呼び声が高いユニットで、生粋のスポーツカーであるロータス「エリーゼ」などにも採用されました。
いまは20万円台の「SSII」もありますが、将来このエンジンのためだけに中古車相場が上がるかもしれません。
また、7代目セリカの魅力はエンジンのみならず、外観のデザインやハンドリングといった部分にもあり、いまの相場ならお買い得かもしれません。
※ ※ ※
今回紹介したクルマは、FTOを除くとどれもグローバルで販売していたモデルです。じつは、旧車の価格高騰の要因として、海外への流出があります。
日本専売だったモデルが映画やネットを通じて世界中に知れ渡り、魅力的なモデルの中古車が海を渡っていきました。その典型がスカイラインGT-Rというわけです。
これからもこの流れは続くと予想できますので、日本専売だったモデルの購入を考えている人は、動向を注目しておいたほうが良いでしょう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。