ホンダ米国上陸60周年! ハリウッドスターも愛するホンダの魅力とは
ホンダ「N600」にバイクのエンジンをタンクごと搭載?
1968年製の「N600」(最高出力36馬力)に、ホンダの二輪車「VFR800」(最高出力115馬力)のエンジンをタンクごと横置きしてエンジンを換装したカスタムモデルも展示されていました。
エンジンルームにバイクのエンジンが丸ごと入っているのが凄いですが、さらに前後のサブフレームは、マツダ「ロードスター」用を加工して搭載。
前後のバンパーには1967・68年型シボレー「カマロ」のリアバンパーが取り付けられ、シートは「ポラリスRZR」から移植されるなど、さまざまなモデルのパーツを流用しています。
また、米国で人気のSUVモデル「パスポート」のラリー車も展示されていした。
これは、ホンダのオハイオ工場のエンジニア達が、パスポートの悪路走破性の限界にチャレンジすべく、プライベートで集まって作ったラリー車です。
アメリカン・ラリーアソシエーション4WDクラスのレギュレーションに則って作られています。
2019年6月には、クリス・スラデック氏とジョン・シャープス氏のコンビでサザン・オハイオ・フォレストラリーに参戦した結果、クラス2位を獲得し、75台中12位という好成績をおさめました。
また、ホンダブースの中央に展示されていた2台の「CR-V」も注目を集めていました。アメリカでは日本のSUVが大変な人気となっており、CR-Vもトヨタ「RAV4」、日産「ローグ」とともに常にトップ争いをしています。
展示されていた2台のCR-Vは新しい2モーターのハイブリッド車と、ガソリン車です。いずれも、Jsport Performance Accessoriesによってデザインされました。
ハイブリッド車は、1.5インチリフトアップ、Nitto テラグラップラーオールテレーンタイヤ、17インチKMCオフロードホイール、キャノンデールマウンテンバイクを上に搭載したJsportルーフバスケットなどを搭載しています。
一方のガソリン車は、1.5インチリフトアップ、Nitto テラグラップラーオールテレーンタイヤ、17インチKMCオフロードホイールを装着。
さらに、Jsportオフロードスタイルサイドステップ、スキッドプレート&バハデザイン製ライトニング付きフロントバンパー、リアタイヤゲート、Jsportのモジュラールーフラックにはファルコン製クラムシェルテントを装備。ラゲッジルームには整理用キャビネットとスライド式冷蔵庫が備わっています。
※ ※ ※
米国ホンダの日本人担当者は、「(日本の)ホンダとしてはできないことも、SEMAならやり放題ですよ(笑)」と楽しそうに話していました。
日本でも毎年カスタムカーの祭典として「東京オートサロン」が開催されていますが、米国のSEMAショーはひと味もふた味も違うイベントでした。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。