クルマの「アライメント調整」って何? 真っ直ぐ走る上で欠かせない理由とは
自動車ディーラーや整備工場などで、タイヤを交換した際に耳にする「アライメント調整」。実際にアライメントの調整とは、どのような作業なのでしょうか。
クルマをまっすぐ走らせるために、重要な調整
夏タイヤから冬タイヤに交換する際に、自動車ディーラーや自動車整備工場などで「アライメント調整」という言葉を耳にすることがあります。
実際にアライメント調整とは、どのような作業なのでしょうか。
一般的なアライメント調整とは、主に「ホイールアライメント調整」を指しています。これは車検時に必要なチェック項目のひとつ「サイドスリップ(横滑り量)調整」と「アライメント調整」を、ホイール周りを中心に基準内に調整する方法です。
「走っているとハンドルが左に取られる」とか「直進時にハンドルが傾いている」というときに有効な手段とされ、要するに「クルマをまっすぐ走らせるため」の調整となります。
クルマにタイヤが付いていれば、真っ直ぐ走るものと思う人も多いでしょうが、じつは角度や寸法など4輪が微妙に異なっているといい、修理・整備業を営む整備士の高島氏は次のように話します。
「クルマは、タイヤやホイールの向き、サスペンションの取り付け位置、ホイールベースの長さなども左右で微妙に違います。これはパーツを組み立てる際にボルト締めやスポット溶接で生じるミリ単位の誤差が積み重なり、10mm程度の誤差があるのも普通です。
もちろんクルマは、それを見越したうえで設計されており、設定された許容範囲内の誤差であれば、走行上はまったく問題ありません」
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走行中に左右どちらかに傾いてしまう場合は、タイヤの向きが許容範囲を超えており、正しい範囲内まで調整する必要があります。
そのチェック方法・調整が、サイドスリップ(横滑り量)調整と呼ばれるもので、車検時にもテストされる項目です。
「これは、ハンドルをまっすぐにした状態で1m進ませ、誤差が+-5mm以下に収まっているかを確認する項目です。クルマを真上から見たときに、タイヤがまっすぐ装着されているかが分かるテストです。これは専用のテスターでチェックしていきます」(高島氏)
もうひとつがホイールアライメントです。これは4輪のホイールの向きが、許容範囲内に正しい状態でホイールが装着されているかを確認することで、アライメントゲージと呼ばれる測定器などでチェックできます。
「厳密にいうと、サスペンションの取り付けやゴムブッシュ類の歪みなども影響してくるので、ぴったり合わせるのは難しいです。そのため、許容される誤差内に(回転する)ホイールの向きを調整していく作業になります」(高島氏)
アライメント調整には、専用の測定器などが必要です。しかし、アライメントを正しい位置に調整するには自分自身で違和感を感じとることが重要だといいます。
そのなかで確認したい項目としては、「走行中、左右どちらかにハンドルが取られないか」、「まっすぐ走らせるとき、ハンドルもまっすぐになっているか」、「タイヤの接地面がちゃんと均一に汚れているか」などを確認します。
これらの項目で、異常を感じるようなら、アライメントが正しくない状態の可能性が高いため、自動車ディーラーや整備工場、カー用品店などでの調整が必要です。
また、中古車の場合は、何らかのアクシデントで足回りに強い衝撃を受けている可能性もあり、中古車を購入する前には真っ直ぐ走行できるかを確認することも大切です。
正しくない状態のアライメントでは、タイヤの偏摩耗やバーストなども引き起こすこともあります。運転中に違和感を感じたら、アライメントを確認することも覚えておくと良いかもしれません。
特に日本の道路で日本の車なら真っ直ぐ走る道なんて無いけどね
駆動系を並列に横置きに配置した前輪駆動車では不等長ジョイントが故に大半が加速時にはトルクステアが出るし道も基本凸設計だしね。
日産のチェリーや初代パルサーはトルクステアを消すべく横置きにしたA14エンジンの真後ろに配置したデフから左右均等に延びるシャフトで前輪を駆動するFFを採用したが今度は伝達効率の悪さと言う壁にぶち当たってしまった。
既に操舵を主たる駆動輪で補うあたりで四輪車の素質はかなり削られてるのでFFなら初代LEGENDやカローラⅡのような縦置きエンジンとミッションのFFが理想なのだが自動車メーカーは車内空間の保持と言う大嘘をついて生産効率の良い横置きFFの駄作を延々と売り付けているのが現実だからね