SUVの3列目は本当に必要? ミニバンに劣るも3列シートSUVが存在する理由とは
新たに3列シートSUVを設定したホンダの狙いとは
最近、国内市場に登場したSUVで3列シート仕様を新たに設定したモデルに、ホンダ「CR-V」があります。
2018年8月に国内市場に復活したCR-Vは、同車初となる3列シートをガソリン車に装備し、ミニバンからSUVに乗り換えようとしているユーザーのニーズにも応えているほか、シートアレンジも多彩で、さまざまなシーンでの使い勝手も向上させています。
新たに3列シート仕様を導入した背景について、ホンダの商品企画課、安井貴政氏は次のように説明します。
「新たな可能性として7人乗りを設定しました。3列目の居住空間は、『SUVの可能性をひろげる』というコンセプトです。
成人男性(身長170cm)では、頭上のスペースが若干狭いものの問題なく乗車できます。既存のミニバンユーザーの方にもきっと興味を示していただける内容となっているはずです」
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また、CR-Vの3列シート仕様についてホンダの販売店スタッフは、ユーザーの反響について次のように話します。
「従来からSUVをご愛用いただいているお客さまを中心に、3列シート仕様ではミニバンからお乗換えいただく子育てファミリー層も多く、幅広いお客さまからご支持をいただいています。
さらに最近では、『3列目のシートに人を乗せることは年に数回しかなく、移動時間もそれほど掛からない』というお客さまも増えており、そのような意味でもアクティブに動けるSUVタイプでたまに多人数乗車できる3列シートSUVの需要は一定数あるのだと思います」
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最近は、冒頭のとおり従来のミニバンテイストよりもSUVテイストを好むユーザーが増えています。
それをふまえて、同じ多人数乗車でも普段の使用用途が多人数乗車なのか、アウトドアなどのアクティブ傾向なのかによってニーズは異なります。その間のニーズを希望するユーザーが3列シートSUVというジャンルを好んでいるのかもしれません。
記事に、RXが入っていないのが不思議なんだけど。
欧州車が大型SUVを米国に入れるに当たり、3列シートモデルを準備して、それがあたった。よって、日本のメーカーも3列シートモデルを準備している。で、RXなどは、新たなボデー形状を途中で追加してまで3列シートモデルを準備せざるを得なかった。軽めのデザインが重たくなった気がして残念。