東京モーターショーに出展し続ける理由とは? アルピナが新型B3リムジンを初お披露目
アルピナが連続17回目の参加となる東京モーターショー2019で、新型アルピナ「B3リムジン・オールラッド」をワールド・プレミアしました。欧州メーカーが出展を取りやめている東京モーターショーに、どうしてアルピナは出展し続けるのでしょうか。
1987年以来東京モーターショーに皆勤賞のアルピナ
アルピナの日本総代理店であるニコル・オートモビルズは、今回の東京モーターショーで連続17回目となる参加となりました。
2019年は、ニコル・オートモビルズがアルピナのクルマを初めて日本に輸入してから、ちょうど40年目にあたる節目の年です。
出展されたクルマは、ワールドプレミアとなるBMW アルピナ「B3リムジン・オールラッド」、ジャパンプレミアとなる「XD4 オールラッド」、それに「B7リムジン・オールラッド」と「XD3 オールラッド」の4台です。
ドイツ本国からは、アルピナ社代表取締役社長のアンドレアス・ボーフェンジーペン氏が今回も来日し、新型B3について次のように話しました。
「B3にはリムジンと一緒にツーリングもラインナップされます。B3の生産は2020年の春頃を予定してます。納車は2020年秋になる見込みです。またディーゼルモデルの導入やまったくの新規モデルの発表も視野に入れています。2020年までに1600台のクルマを製造することです」
新型B3リムジン・オールラッドは、ビ・ターボ・チャージングシステムを搭載した3リッター直列6気筒エンジンを採用しています。
最高出力は462馬力で8速スポーツ・オートマチック・トランスミッションと組み合わせられ、3000rpmから最大トルク700Nmを発生させます。
巡航最高速度は303km/h、0-100km/h加速は3.8秒、0-200km/hは13.4秒です。
新型B3リムジン・オールラッドの車両価格は1229万円(税込み、以下同)で、右ハンドル仕様はプラス29万円、アルピナブルーとグリーンのオプションカラーは、プラス40万7000円となります。
ジャパンプレミアのXD4オールラッドは、4基のターボ・チャージャーとコモンレール式の高圧ダイレクト・インジェクション・システムを搭載した3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンが採用されています。
最高出力は388馬力で、最大トルクは770Nmです。巡航最高速度は268km/h、0-100km/h加速は4.6秒です。
XD4オールラッドの車両価格は1385万円となります。
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東京モーターショーは、1991年のバブル崩壊後、2009年のリーマン・ショック後、そして2011年の東日本大震災の後、多くの欧州メーカーが出展を取りやめました。そうした社会情勢のなかでも、アルピナだけは東京モーターショーに出展を続けてきました。
ニコル・オートモビルズ最高経営責任者のC.H.ニコローレケ氏はその理由を、「カスタマーの強いサポートに支えられた賜物、非常に感謝しています」と語りました。
アルピナの2018年度の日本における販売台数は225台です。しかし、BMWアルピナの生産台数は年間1600台ほど。アルピナにとって日本市場は非常に重要なマーケットであるのです。そしてこれこそ、アルピナの熱烈なファンが日本に多く存在しているという証拠でもあります。アルピナがBMWも出展しなくなった東京モーターショーに出展し続ける理由は、実はここにありました。
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