じつは50年以上の長寿モデルだった!? 意外なロングセラー車3選
50年以上続いた歴史が、ついに終焉!?
●マツダ「ボンゴ」
マツダ「ボンゴ」は1BOXタイプのバンとキャブオーバータイプのトラックで、最後のマツダ製商用車です。誕生は1966年で、2019年で53年を迎えます。
初代「ボンゴ」は800ccの直列4気筒OHVエンジンをリアに搭載して、リアタイヤを駆動するRRとなっていました。
トラック、バン、コーチが同時に発売され、コーチはバンのボディに3列シートを搭載して8人乗りとした乗用モデルで、いまのミニバンの先駆け的存在です。
初代ボンゴ最大の特徴は超低床設計でした。床面地上高はトラックで460mm、バンで450mmという大人の膝ほどの高さで、荷物の積み下ろし時の使い勝手の良さが追求されています。
現行モデルは1999年に発売され4代目になりますが、3代目から全面刷新されたわけでなく、実質的な設計は1983年のままです。
なお、商用車ではモデルチェンジのスパンが長く、発売から53年経っても4代目です。現行モデルも20年間販売していますが、近々生産終了するといわれています。
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近年、マツダ車やトヨタ「ヴィッツ」など、長年使ってきた車名を廃止して、グローバルで車名の統一が図られました。
一方で、スバル「ジャスティ」のように、消えてしまった車名が復活するケースもあります。
車名はクルマの販売を左右する重要な要素のひとつですが、長く使われるということは優れたネーミングだったということでしょう。
時代によって車名にもトレンドがありますが、長い歴史を刻んだ車名をあっさり捨ててしまうのも、考えものです。
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