なぜ日本人はルールを守れない? 横断歩道で8割以上の車が止まらない理由とは
止まらないクルマ、その警視庁の対応策とは
東京都では、2019年にワースト5の5.8%(2018年は2.1%)と良い結果ではなかったことを受けて、警視庁は「信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報・啓発活動強化について」を2018年に通達しています。

具体的な活動内容について、警視庁広報部は以下のように説明します。
「通達を受けて警視庁では、『信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発強化期間』を定め、警察署ごとに管内の状況にあわせた広報啓発活動を実施しました。
サインカーを使用して歩行車優先のメッセージを映すともに、通行する車両に対して、歩行者保護のチラシを配布、歩行者に横断歩道を正しく渡るなどの交通ルールを遵守するよう呼びかけるチラシを配布しました。
ほかにも、年間を通じて、都内各所で実施している交通安全講習会において、歩行者保護を呼びかけ、ももいろクローバーZを交通安全広報大使に委嘱し、歩行者保護に焦点を当てたTOKYOルールの実践を掲げて、広報啓発活動をしております」
また、警視庁では取り締まりを強化しており、前出の警視庁広報部は、「横断歩行者妨害等違反の取り締まりを強化した結果、取り締まり件数が増加しました。2019年8月末現在の取り締まり件数は、2018年の取り締まり件数をすでに上まわっています」と話します。
道路交通法38条に違反をした場合には、「横断歩行者等妨害等」とみなされ反則金は普通車(9000円)、大型車(1万2000円)、二輪車(7000円)、点数は2点です。
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なお、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、警視庁広報部は次のように話します。
「都心部や湾岸地域の開発にともなう、工事関係車両および、物流車両の通行量のさらなる増加が予想され、貨物車関与の交通事故の発生が懸念されることから、貨物車の交差点違反などの取り締まりを強化しております。
安全で快適な交通社会を実現するため、引き続き悪質性、危険性、及び迷惑性の高い交通違反に重点をおいた、交通事故抑止に資する指導、取り締まりを推進いたします」
Writer: Peacock Blue K.K.
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