トヨタがホンダの本気に焦り? 「ヤリス」で打倒「フィット」狙う両者の思惑とは

激化する国内コンパクトカー市場はどうなる?

 最近の国内市場では、軽自動車への注目が大きくなり、続々と新型モデルも出ていますが、コンパクトカー市場は新型フィットの登場によって、どのように変化するのでしょうか。

個性豊かな5グレードを展開する新型「フィット」(グレード:クロスター)
個性豊かな5グレードを展開する新型「フィット」(グレード:クロスター)

 2019年10月に相次いで発表されたヤリスとフィット。同年7月にはマツダも「デミオ」をマイナーチェンジのタイミングで車名を海外名称の「マツダ2」に改称しました。日産の「マーチ」も2020年に大幅改良をおこなうとの噂もあり、まさに国産コンパクトカーの戦国時代です。

 2018年の登録車販売台数を見てみると、全体の7位に現行フィット(9万720台)、9位ヴィッツ(8万7299台)、21位デミオ(4万8182台)、43位マーチ(1万2122台)となっています。

 ハイブリッドカーやミニバンなどがランキング上位を占めるなかで、フィットやヴィッツはモデル末期にもかかわらず健闘しており、根強い人気があることがわかります。

 デミオは21位ではありますが、マツダのなかではもっとも売れているモデルです。マーチは決して売れているモデルとはいえませんが、同クラスかつハイブリッドモデルもある日産「ノート」が全体1位の13万6324台となっていることからもわかるように、マーチの需要をノートが吸収していると考えられます。

 2001年に登場した初代フィットは、コンパクトカーでありながら、センタータンクレイアウトによる圧倒的な室内空間の広さを武器に爆発的な売れ行きを見せました。

 2002年にはそれまで33年間新車販売台数トップの座を保持していたトヨタ「カローラ」に代わってランキングトップとなったうえ、その後も2006年に2代目、2013年に3代目へと進化するなかで、特徴である室内空間の広さと燃費性能を磨いてきました。

 一方のヴィッツは、1999年に初代が発売されるやいなや、愛らしいルックスと高い環境性能を武器に、コンパクトカーという市場を切り拓きます。

 2005年に2代目、2010年に3代目と進化してきましたが、その間にトヨタはハイブリッド専用モデルとしてプリウス、そしてヴィッツと同クラスのアクアなどを投入したため、最近ではあまり目立たない存在でしたが、欧州など海外も含めた販売実績ではフィットをもしのぐ数字を叩き出しています。

 発売が予定されている2020年2月。2018年では、フィットが優勢でしたが、2020年はどのような戦いが繰り広げられ、東京オリンピック・パラリンピックが開催される夏には、新型フィットと新型ヤリスのどちらが多く走っているのか楽しみです。

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