クルマは「土禁」が当たり前だった!? 最近見なくなってきたクルマ文化5選

左ハンドル車がステータスシンボルだった時代

●左ハンドルでナンパ!?

かつては国内で販売した日本車でも左ハンドルが存在(画像は三菱「エクリプススパイダー」)
かつては国内で販売した日本車でも左ハンドルが存在(画像は三菱「エクリプススパイダー」)

「ナンパ」という言葉そのものをほとんど聞かなくなっていますが、現在のようにインターネット上で男女が知り合うようなことがなかった時代は、知り合うきっかけのひとつがクルマでナンパでした。

 そんな時に役立ったのが左ハンドルです。サイドウインドウを下げてゆっくり走れば、左ハンドルなら歩道を歩いている女性との距離も近く、声もかけやすいことから、女子大の周辺や六本木、渋谷や新宿などの繁華街には左ハンドル車が多く集まっていました。

 現在、輸入車のほとんどは右ハンドル仕様が用意されていますが、昭和の頃はドイツやアメリカの主要メーカーのモデルは左ハンドルが大多数でした。

 当時は「左ハンドル=外車」であり、左ハンドルは一種のステータスシンボルだったため、見栄を張るには最適なアイテムでした。

 それでも、以前から右ハンドルを積極的に導入していたメーカーもありましたが、輸入車なのに右ハンドルであることが逆に冷やかされることもあったほど、日本人の多くに左ハンドルへの憧れがあったことは否めません。

 現在、左ハンドル至上主義は失われていますが、一部のクルマ、もしくは一部の人々には、まだまだ左ハンドルが人気となっています。

 かつて、右ハンドル化にいろいろ問題があったクルマの名残りであったり、左ハンドルに慣れてしまった人がいるためです。

●静電気対策はパッセンジャーへの思いやりか!?

バチッと痛いだけでなく、静電気は給油時の火災につながることも
バチッと痛いだけでなく、静電気は給油時の火災につながることも

 冬になって空気が乾燥してくると、クルマに乗る際や降りる際に気になるのが静電気ではないでしょうか。ドアノブに触れた時に帯電していた電気が「バチッ」とスパークして痛みすら覚えることがあります。

 以前はクルマに帯電した静電気を逃がすためのグッズが多数販売されていて、装着しているクルマを多く見かけたものです。

 こちらも昭和の自動車文化といえる一品ですが、当時は金属だったリアバンパーに取り付けたチェーンを路面に設置させてアースにする「放電チェーン」があり、チェーンだと走行中の音や路面の跳ね返しでクルマに傷がつくことからゴム製に変わっていきました。

 また、無線機のアンテナのような形状のポールをトランクリッドに取り付けて、大気中に静電気を放出するグッズも販売されていましたが、これらのグッズの効果を実感したドライバーは少なかったようで、近年は見かけなくなります。

 なお、クルマに触れることで発生する静電気の刺激を防ぐには、降車時ではドアを開けてシートから体を離す際にクルマの金属部分に触れたまま降りれば、ほぼ不快な刺激を受けることはありません。

 身体に帯電している場合はクルマに乗り込む際にバチッときますが、そういうときはドアノブに触る前にヒザで軽くクルマのボディに触れると痛みをほとんど感じずにスパークして、安心してドアノブを触ることができます。

 いまも静電気対策グッズは売っていますが、キーホルダータイプが主流のようです。

※ ※ ※

 現在のクルマ用グッズとしては、スマートフォンの固定用フォルダーや、自動車メーカーが標準装着しなくなったことで社外品の灰皿やシガーライターが人気のようです。

 ほかにもハンドルに被せるタイプのハンドルカバーも人気のアイテムで、ホームセンターのカー用品コーナーでも売られているほどです。

 冒頭に書いたように流行は廃れる運命にありますから、これらのグッズも時代が変わったら過去のものになってしまうかもしれません。

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