タフなモデルは美しい!? カッコよすぎるクロカン4WD車5選

近年、人気のSUVですが、その源流をたどると本格的な4WD車にたどり着きます。いわゆるクロスカントリー4WD車は悪路走破性に特化したクルマで、デザインも無骨なものが多いです。しかし、この無骨さが機能美としてカッコよさにつながっているモデルもあります。そんなクロスカントリー4WD車を5車種ピックアップして紹介します。

本物の4WD車だけが持つカッコよさ

 いま、世界中で人気があるクルマといえばSUVです。このSUVの成り立ちを遡ると悪路走破性に特化した、いわゆるクロスカントリー4WD車にたどり着くのではないでしょうか。

 乗用車に近いデザインや使い勝手のSUVが多いなか、クロスカントリー4WD車は無骨なデザインでスタイリッシュではないものの、本物の道具が持つ機能美のようなものを感じます。

 そこで、クロスカントリー4WD車のなかから「カッコイイ」と思わせるモデル5車種をピックアップして紹介します。

●三菱「パジェロ エボリューション」

唯一無二! 大迫力のデザインをまとった「パジェロ エボリューション」
唯一無二! 大迫力のデザインをまとった「パジェロ エボリューション」

 1980年代から1990年代の三菱はモータースポーツへ積極的に参戦して、ブランドイメージを高めていました。とくに世界ラリー選手権(WRC)に「ランサー エボリューション」を投入して、パリ-ダカール・ラリーのような長距離クロスカントリーラリーでは「パジェロ」が活躍していました。

 初代パジェロは1982年にデビュー。三菱には「ジープ」というストイックすぎる4WD車がありましたが、パジェロは悪路走破性と街なかでの走りの両立を目指しており、このコンセプトが広く受け入れられます。

 そして、1991年に発売された2代目パジェロはRVブームの火付け役で、長くブームをけん引してきました。

 ボディは3ドアのショートと5ドアロングの2種類で、このショートボディをベースに1997年「パジェロ エボリューション」を発売します。

 エンジンは3.5リッターV型6気筒ガソリンで、280馬力を発揮。トランスミッションは5速ATと5速MTが選べました。

 ボディは空力特性とオフロード性能を両立するように、大型フィン付リアスポイラーやステップ付サイドエアダムの採用と、車体の剛性アップ、アルミボンネットなどによる軽量化も図られていました。

 ほかにも専用デザインのバンパーと、大きく張り出した前後フェンダーは「エボリューション」の名にふさわしい迫力を演出。

 三菱はこのパジェロ エボリューションをベースにしたマシンで1998年のパリ-ダカール・ラリーに参戦し、2位の成績を収めました。

●トヨタ「FJクルーザー」

本格的なクロカン車ながら秀逸なデザインで人気の「FJクルーザー」
本格的なクロカン車ながら秀逸なデザインで人気の「FJクルーザー」

 レトロなイメージの外観と、最新技術が融合したトヨタのSUV「FJクルーザー」は、先に発売された北米で人気に火が着き、日本では2010年から販売されました。

 デザインのモチーフとなったのはFJ40系の「ランドクルーザー」で、1960年から1984年まで24年間も販売された超ロングセラーモデルです。

 日本仕様のエンジンは4リッターV型6気筒のみで、シャシやドライブトレインは「ランドクルーザープラド」のものを採用し、悪路走破性が非常に高く、ユニークな見た目を裏切る本格的なオフローダーでした。

 外観で特徴的だったのがドアで、前後方向に開くいわゆる観音開きの4ドアとなっています。

 国内外でヒットしたクルマですが、2014年に北米での販売が終了。日本を含め多くの国でも次々と販売を終了しましたが、南アフリカや中東ではいまも新車の販売が継続されており、やはり優れたデザインと悪路走破性の高さが人気の秘訣ではないでしょうか。

●日産「サファリ」

無骨なデザインが機能美に通じている「サファリ」
無骨なデザインが機能美に通じている「サファリ」

 日産はランドクルーザーに対抗すべく、大型クロスカントリー4WD車「サファリ」を1980年に発売しました。

 1987年には2代目にモデルチェンジし、RVブームで人気が急上昇。ラインナップは2ドアのショートと、4ドアのロングがあり、初期は商用車のバンのみでしたが、後に乗用車のワゴンが追加されます。

 エンジンは4.2リッター直列6気筒のディーゼルとガソリンを搭載(後に2.8リッターディーゼルが追加)。トランスミッションは4速ATと5速MTが選べました。

 丸みをおびてスマートな印象の外観だったランドクルーザーに対して、サファリは直線基調のデザインでしたが、その無骨さが逆にカッコイイという評価もありました。

 当時は「テラノ」と「ミストラル」というクロスカントリー4WD車を同時期に販売するという、いまでは考えられないほど贅沢なラインナップでした。

 サファリは1997年にフルモデルチェンジをおこない3代目となりましたが、このモデルをもって日本での販売を終了しました。

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1件のコメント

  1. サファリはTD42型とRD28T型、共に6気筒であるもののTD42はマイクロバスのシビリアンにも搭載されたディーゼルです。
    RD28Tはお馴染みセドリックからスカイラインまで搭載されたRD28の輸出用のターボ付仕様です。
    ミストラルはテラノと同じTD27型を搭載したスペイン生産の車種でしたがテラノより評価は高く排気量以上にパワーのある味付けが好評でした。
    私は個人的に先代サファリのSD33型ディーゼルを搭載したショートが好きでしたね

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