流行!? コワモテなクルマが増殖中 最新「オラオラ顔」の車5選

欧米にもオラオラ顔が浸透している!?

●BMW「X7」

巨大なボディに巨大なキドニーグリルで威圧感満点の「X7」
巨大なボディに巨大なキドニーグリルで威圧感満点の「X7」

 2018年に発表され、2019年から日本市場にも導入されているフルサイズSUVのBMW「X7」は、「X5」「X3」「X1」と続いたXシリーズの新たなフラッグシップであるだけでなく、BMWブランドのラグジュアリーに対する先進的なアプローチも明確化したクルマです。

 X7は、すでにフルサイズSUVを発売していたメルセデス・ベンツとアウディを追撃すべく開発されました。

 BMWがSUVの新ジャンルとしてSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と定義したXシリーズの最上級モデルで、トップグレードは最高出力530馬力を発揮する4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。

「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」によりフロントカメラが常に路面の先を読み、路面状況に合わせてダンパーを調整して安定感を与える4輪エアサスペンション、BMWが国内モデルとして初めて導入した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も搭載しています。

 そのX7のフロントマスクは、特徴的なキドニー・グリルがBMWであることを主張しながら、これまでのものとは異なり縦長で大型のものとなっています。

 加えて、先行車を睨みつけるようなヘッドライトは、圧倒的な存在感と威厳を感じさせるとともに、強い威圧感も与えるデザインで、オラオラ顔というよりも「ドヤ顔」のようにも見えてしまいます。

●シボレー「カマロ」

代替わりするたびにオラオラしてきた「カマロ」
代替わりするたびにオラオラしてきた「カマロ」

 1967年にアメリカで発売されたシボレー「カマロ」は若者向けの小型(当時としては)なスポーティモデルとして人気となります。

 2代目からは日本にも輸入され、3代目ではヤナセが輸入を開始したことやバブル経済の影響もあり、日本の市街地でも頻繁に見かけられたほどでした。

 4代目までは、その時代のスポーツカーらしいルックスだったカマロですが、2009年に登場した5代目では初代カマロをリスペクトしたといわれるフロントノーズが突き出した迫力あるデザインとなります。

 この5代目カマロは映画「トランスフォーマー」で主人公を守るロボットとして登場し、子供たちにも人気となりました。

 2015年にモデルチェンジして6代目となったあとは、ロアグリルが一気に大型化しオラオラ顔となりましたが、5代目のイメージも残しており、ロボットの顔をイメージしてしまう人も多いようです。

※ ※ ※

 クルマのデザインは、ターゲット層の嗜好などをリサーチし採り入れられています。

 1990年頃には、似たようなヘッドライトやテールライトのデザインが多く見られました。一説によると、世界的に多くのシェアを持つ、CADシステムのベンダーが用意していたデザインパーツの流用が増えたためだといわれていました。

 現在ではクルマの見た目までモディファイするオーナーは極めて少ないので、せめてもの主張として押しが強い存在感があるオラオラ顔のクルマが好まれているのかも知れません。

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