トヨタが2人乗りの超小型EVを2020年冬に発売 近距離の移動をサポート
トヨタは2人の超小型EVを、2020年冬に発売します。コンパクトなサイズで、高齢者などの生活をサポートする電気自動車ですが、いったいどのようなモデルなのでしょうか。
買い物などの日常生活の足として活用
トヨタは、2019年10月24日から開催される東京モーターショー2019の「FUTURE EXPO」(メガウェブ会場)で、超小型EVを出展します。なお、この超小型EVは、2020年冬頃に発売される予定です。
超小型EVは、買い物など日常の近距離で移動する、免許取りたての初心者や高齢者のことを想定して開発されました。
全長2490mm×全幅1290mm×全高1550mmというコンパクトなサイズで小回りが利き、2人が乗車できます。また、約5時間(200V)の充電で約100kmの走行が可能となり、最高速度は60km/hです。
開発責任者の谷中壮弘氏は、次のように説明します。
「これから増えていく高齢の方々のさまざまシーンで、移動の自由を提供し続け、豊かで活き活きとした生活を支えるモビリティをつくりました。
消費エネルギーやスペース、騒音など、周囲への負担が少ない次世代のモビリティの広がりによって、より良い社会に向けて役に立ちたいと思います」
さらに、2019年6月7日に発表した「超小型EV ビジネス向けコンセプトモデル」も、FUTURE EXPOに出展。短距離の営業や巡回業務など、移動と駐車を繰り返すようなシーンでの活躍が期待されているといいます。
車内をオフィスのように使うため、格納式のパソコンが装備され、休憩中には左右のドアにスモークがかかり車内が見えなくなってプライバシーが確保されるような工夫も施されています。
これらに加えて、東京モーターショー2019でトヨタは、「歩行領域EV(立ち乗りタイプ/座り乗りタイプ/車いす連結タイプ)」や、「TOYOTA i-ROAD」の試乗もおこないます。
試乗については、有明エリアと青海エリアを結ぶシンボルロード「OPEN ROAD」で体験することができます。
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トヨタは、EVを開発製造し、販売店に卸し、ユーザーに届けるという従来のビジネスモデルにこだわらず、社会に役に立てるにはどうしたらよいかを考え、トヨタと志を同じくする仲間を募り、新たなビジネスモデルを作ることを考えています。
具体的には、EVの販売に加えてリースも充実させ、ユーザーが使った後の車両を確実に回収し、電池の状態を査定。そのうえで、中古車として流通させるか、電池を補給部品やクルマ以外の用途も含めて再利用し、しっかり使い切ることを考えています。
さらに、ユーザーに安心して使ってもらえるよう、充電サービスや保険などの周辺サービスも、EVに最適なものを整備するとしています。
このようなビジネスモデルを構築するために、まずは日本で超小型EVや歩行領域EV、i-ROADの普及を目指すとのことです。
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