もはや「スカイラインGT-R」は手が届かない存在!? 価格高騰が激しい車3選
完全に投機の対象となってしまった空冷911
●ポルシェ「911」
ポルシェ「911」は1964年に初代の生産が開始され、現在に至るまで一貫してリアエンジン・リアドライブを継承してきたドイツを代表するスポーツカーです。
この911のなかでも1998年まで販売された、空気でエンジンを冷やす「空冷エンジン」を搭載したモデルの価格高騰が著しいです。
ポルシェは定期的に限定販売の特別な911をリリースしますが、これが投機の対象になったため、それに引きずられるように空冷モデルすべてが値上がりしてしまいました。
とくに話題となったのが1973年に1500台ほど販売された「911カレラRS」で、オークションでの落札相場は1億円近くに達しています。
また、1989年から1993年まで販売された964型は「カレラRS」「ターボS」「スピードスター」「カレラ4ターボルック」など限定車が複数作られたこともあり、これらも著しく価格高騰しています。
日本においては、まだ価格高騰が始まっていないころに販売されていた空冷911の中古車が、欧米の中古車に比べて程度がよいこともあって、海外のバイヤーに目をつけられて相当数が国外へ流出する事態になりました。
その結果、国内の空冷911は軒並み価格が上がったというわけです。
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旧車の価格高騰のピークは過ぎたといわれています。しかし、一度上がった相場は、簡単には下がらないでしょう。
また、青田買いのようにアメリカの25年ルールに達していないモデルの価格高騰も始まっています。本当に欲しいという人が買えなくなった状況は問題ありますが、これといった打開策もないのが現状です。
リーマンショック級の経済危機でもない限り、しばらくはこのまま高騰が続くと予想されます。