これぞ究極の贅沢か!? 1000万円以上の2ドアクーペ5選
伝統的なフォルムながらも最新のデザインをまとうクーペ
●マセラティ「グラントゥーリズモ」
現在、マセラティのラインナップのなかで、唯一のクーペが「グラントゥーリズモ」です。
猛禽類を思わせるフロントフェイスは後方から迫られたときに威圧感を感じ、さらに抜かれた後も迫力あるエキゾーストノートにより、さらに威圧されることでしょう。
ボディラインは古典的なスポーツカーの作法に則った「ロングノーズ・ショートデッキ」で、前後フェンダーのなだらかな盛り上がりが美しい弧を描き、全体の佇まいは低くワイドなプロポーションとなっています。
搭載されるエンジンは4.7リッターV型8気筒で、自然吸気ながら460馬力を発揮。レッドゾーンが7500rpmからと大排気量なエンジンとは思えない高回転域に設定され、甲高いエキゾーストノートを奏でます。
グラントゥーリズモの名に恥じぬよう、前後の重量配分をわずかにリア寄りに設定され、ダブルウィッシュボーンサスペンション、油圧ステアリング(ドライビングプレジャーの点で見劣りする電動ステアリングは非採用)、ブレンボ製ブレーキ、そして、精巧な機械式LSDといった数々の装備により、運動性能を大いに高めています。
グラントゥーリズモの価格は1890万円からです。
●アストンマーティン「ヴァンテージ」
伝統あるイギリスのスポーツカーメーカーのアストンマーティンは、3種のプレミアムな2ドアクーペをラインナップしています。
そのなかでもエントリーモデルが「ヴァンテージ」です。エントリーモデルといってもスペックは強力で、エンジンは510馬力を発揮する4リッターV型8気筒ツインターボを搭載し、最高速度は314km/h、0-100km/h加速は3.6秒を誇ります。
外観は「肉食獣=ハンター」をコンセプトにデザインされ、彫刻的かつ筋肉質なフォルムとしています。伝統的な「ロングノーズ・ショートデッキ」は健在で、前後のフェンダーの張り出しが、美しさのなかに迫力と安定感を演出。
全長4465mm×全幅1942mm×全高1273mmのボディは、押し出し接合アルミニウム製にスチールパネルが組み合わされ、サイズ感よりも軽量な1530kgに収められています。
内装も低く位置する運転席がドライバーとクルマと進路を一体化し、コクピットは機能性と走りへの集中感が感じ取れるデザインです。
ヴァンテージの価格は1980万円からとなっています。
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今回、紹介した5車種以外にも、数多くの、そしてもっと高額な2ドアクーペが存在します。
日本では市場規模が小さいですが、海外ではセレブがパーソナルユースで乗るクルマとして未だにニーズがあるので、高級車メーカーは必ずといっていいほどクーペをラインナップしています。
しかし、近年は高級なSUVも続々と登場していますので、クーペとSUVの勢力図も変わってくるかもしれません。
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