スバル「インプレッサ」の27年に渡る歴史とは? 歴代モデルの歩みを振り返る
現行モデルは「2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞
2007年10月にフルモデルチェンジで3代目になったインプレッサは、まずはハッチバックモデルが登場し、約1年遅れてセダンが投入されました。
ボディサイズはすべて3ナンバーサイズで、全長4415mm×全幅1740mm×全高1475mmのハッチバックは、フォルクスワーゲン「ゴルフ」に匹敵する車格となったのです。
エンジンは、1.5リッターと2リッターの自然吸気、2リッターターボを搭載しましたが、ターボ車は「S-GT」と呼ばれる別のグレードとなり、ターボエンジンはセダンには未導入でした。
この世代から、インプレッサの看板グレードだったWRXは、5ドアハッチバックモデルとなりました。なお、2010年のマイナーチェンジで4ドアのWRXが追加されます。
グレードはともに2リッターターボに6速MTの組み合わせた「WRX STI(GRB/GVB型)」と2.5リッターターボに5速ATをセットアップした「WRX STI A-Line(GRF/GVF型)」の2機種です。
さらに、2010年6月の一部改良の際に、クロスオーバーモデルとなる「インプレッサXV」が投入されました。
2011年にインプレッサは大きく変化します。この4代目モデルから、モデル名を「インプレッサスポーツ(5ドアハッチバック)」、「インプレッサG4(セダン)」に改めます。
エンジンは、新世代となり、1.6リッター(FB16型)と「フォレスター」と共通の2リッター(FB20型)を搭載します。
トランスミッションは「リニアトロニック」と呼ぶCVTが標準で、1.6リッターAWDモデルに5速MTを揃えました。
この世代から、安全運転支援システム「EyeSight Ver.2」搭載車が登場し、これは2014年11月のマイナーチェンジで「EyeSight Ver.3」にアップデートします。
2015年6月には、ハイブリッドモデルを追加。これはモーターによるアシストで、トルクフルな加速性能と低燃費を両立したスバル独自のAWDハイブリッドシステムです。
2016年に登場した現行インプレッサは5代目にあたり、4代目と同様に、5ドアハッチバックの「スポーツ」とセダンの「G4」をラインナップし、人気を誇っています。
この世代からスバルの新世代ボディ骨格「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、ハンドリング性能と操安性が大きくアップするとともに、乗員保護性能も飛躍的に高めたとされています。
安全面でも「EyeSight Ver.3」を全車標準装備としたうえで、新たに「車線中央維持機能」を採用。ACC(全車速追従機能付クルーズコントロール)の機能強化を実施しています。
また、国産車初となる「歩行者保護エアバッグ」を全車に標準装備し、万が一の事故の際、歩行者頭部へのダメージ軽減を図りました。
この現行インプレッサは「2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
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スバルの売れ筋モデルとして27年の歴史を誇るインプレッサは、登場以来、さまざまな進化を遂げてきました。
2019年10月には現行インプレッサ初のマイナーチェンジが予定されており、事前情報についての専用サイトが公開されています。このマイナーチェンジでは、「EyeSight」がバージョンアップして「EyeSight Touring Assist」が全車標準採用となるようです。
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