7シーターでも走りも抜群!AMGのDNAを受け継いだメルセデスAMG GLB 35 4MATICがデビュー

ライバルひしめく欧州コンパクトSUV市場にメルセデス・ベンツが投入したGLBに、はやくもAMG版が登場しました。エンジンは先行して発売されたA35 4MATICと同じくM260ユニットのデチューン版である2リッター直列4気筒ターボチャージャーが搭載されています。

パナメリカーナグリルで押出し十分のメルセデスAMG GLB 35 4MATIC

 AMGファミリーに7人乗りという選択肢をつくったメルセデスAMG GLB 35 4MATICは、これまでAMGのトップモデルにしか与えられなかったパナメリカーナグリルをまとって登場しました。

 しかもオプションで7シーターも選択することもでき、AMGモデルの選択肢が広がることになりました。

コンパクトクラスでは初となるパナメリカーナグリルが採用されたメルセデスAMG GLB 35 4MATIC
コンパクトクラスでは初となるパナメリカーナグリルが採用されたメルセデスAMG GLB 35 4MATIC

 これまでコンパクトシリーズのメルセデスAMGには、「45」の称号が与えられていました。搭載されるM260ユニットは最強の4気筒エンジンという呼び名も高く、スポーツカー顔負けの走りをもたらしくれたものです。

 今回、GLBに与えられたエンジンは、このM260ユニットではなく、そのデチューン版。そのため名称は、GLB 35 4MATICとなります。

 M260ユニットの奏でるエキゾーストサウンドは勇ましく、そこまで過激な仕様は求めていないけれども、通常のラインナップモデルでは物足りないという、大変ニッチな層がターゲットといっていいでしょう。

 しかしデチューン版とはいえ、最高出力306馬力・最大トルク400Nmを誇るこのエンジンに組み合わせられたのは、AMGスピードシフトDCT 8G デュアルクラッチ・トランスミッション。0−100km/h加速は5.2秒と、公道で走るには十二分な速さを実現しています。最高速度は自主規制の250km/hです。

 また、このAMGスピードシフトDCT 8G デュアルクラッチ・トランスミッションには、レーススタートも標準で搭載。コンパクトSUVといえどもローンチコントロールを搭載するあたりが、AMGの面目躍如といったところです。

 環境問題が叫ばれる昨今ですので、ホットモデルとはいえ燃費は13.2km/Lから13.3km/Lを実現しているところも注目です。

 走行モードであるAMGダイナミック セレクトでは、「スリッパリー」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」の5つのモードから選ぶことができます。

 新たに追加された「スリッパリー」は、低グリップの路面でその威力を発揮します。出力パワーを絞り、トルクカーブをフラットにし、スムーズなギアチェンジでの早期シフトアップで安定性を重視したドライビングをもたらしてくれます。

「コンフォート」プログラムでは、いち早くシフトアップすることで快適かつ低燃費の走行が可能となっています。また、サスペンションとステアリングも快適性重視に設定されていて、エコスタート/ストップシステムはアクティブとなります。

「スポーツ」と「スポーツ+」は、エンジンとトランスミッションがスポーティにチューニングされ、文字通り走りを楽しむためのプログラムです。エコスタート/ストップシステムはオフとなります。

「インディビジュアル」では、エンジン出力、ハンドリング、トランスミッション、サスペンションの制御を、自分好みにそれぞれ選択することが可能となっています。

 AMG パフォーマンス 4MATICは、電動油圧制御のマルチディスククラッチを採用しています。通常は前輪駆動ですが、スポーツドライビングの際や雪道や氷上などではトルクを後輪に伝え、トルク配分を100:0から50:50の間で変化させ、最適なトルク配分を実現させています。

 AMG サスペンションは、車高の高いSUVの弱点であるコーナリング時のロールを抑え、コーナリングスピードを上げても大丈夫のようにチューニングされています。

 もちろん、こうしたコンパクトSUVのカスタマーが長距離を走ることも十分に考慮されていて、ただ硬いだけのサスペンションではなく、長距離運転でも快適な乗り味になるように注意が払われています。

 シルバーに塗装されたブレキーキャリパーに、黒でAMGのレタリングが施されたAMG ハイパフォーマンス ブレーキシステムは、高負荷時での耐フェード性能に優れており、かつ細やかなペダル操作にも対応しています。

 フロントは直径350mm×34mmのスチールディスクに4ピストン対向キャリパー、リアは直径330mm×22mmのスチールディスクに1ピストンのフローティングキャリパーとなります。

 もちろん、AMGモデルとしてのアピアランスにも抜かりはありません。メルセデスAMG GTや一部の63シリーズで採用されているパナメリカーナグリルが、35シリーズでは初めて採用されています。

 このグリルに加えて、フロントスプリッターやふたつの円形シングルテールパイプを備えたリアエプロン、ブラックのスポイラーリップは、GLB 35 4MATICがAMGファミリーであることを主張しています。

 メルセデスAMG GmbHのトビアス・ムアースCEOは、次のように語りました。

「GLB 35 4MATICという非常に魅力的なモデルが加わることで、AMGのモデルラインナップはさらに充実したものになりました。

 オプションの7人乗りでももちろんAMGの遺伝子が損なわれることはありません。GLB 35 4MATICは間違いなくAMGのドライビングパフォーマンスを約束してくれます」

メルセデスAMG「GLB 35 4MATIC」を画像でチェック(27枚)

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