現役レースクイーンに聞いた「女性が嫌がる運転・マナー」とは?
隔離された車内だからこそ、同乗者ファーストで
●タバコくさい車内なら、電車移動の方がいい
クルマのなかは、閉ざされた空間です。最近では「スメルハラスメント」といわれるように、臭いに関して不快に感じる人も多いようです。とくに、タバコの匂いを不快に感じる人は多く、MFJスーパーバイク(全日本ロードレース選手権)のレースクイーン、安藤ひろこさんもそのひとりです。
「ドアを開けた瞬間に、タバコの匂いがしているだけでツライです。タバコは個人の自由ですが、嗜好品だからこそ好きじゃない人がいるってことも考えてほしいです。
タバコ臭いクルマだったら電車で移動の方がマシだし、その時点で恋愛対象から外れます」
喫煙者にはかなり辛辣な意見ですが、「匂い」ではなく「臭い」の時点で、スメハラになってしまいます。その一方で、愛煙家にとっては、気軽にタバコ吸えなくなってきた現在、せめて自分の愛車ぐらい自由に吸いたい気持ちも分かります。
根本的な解決策ではありませんが「前方から後方に空気が抜けるように全ての窓を開ける」「エアコンは内規循環でなく外気導入に」「同乗者がいるときはひたすら我慢」を徹底する努力が必要そうです。モテるためには努力が必要なのです。
●車内で流す音楽のボリュームが大きすぎはツライ…
たまに見かけるのが、やたらと大きなボリュームで音楽を流しているクルマです。電車での迷惑行為のトップが「イヤホンからの音漏れ」というように、望んでもいない音が聞こえてくるのは、人間にとって不快なものです。
ユーロビートやJ-POP、ロックなどの大音量は、好きでない人にとっては拷問。音楽に浸りたい気持ちもありますが、同乗者は苦痛です。
スーパー耐久でレースクイーンをしている丸山愛さんは、愚痴のように答えてくれました。
「車内で、自分が好きでもないジャンルの音楽を大音量でかけられたらアウトです。しかもまともに会話もできないような音量を流されると耳が痛いし、そもそも走っている周囲の音も聞こえてないので恐怖すら感じます。
音楽を聞くなら、会話が途切れて聴こえてくるぐらいの音量で十分だと思いますし、話す気がないんだなと思いますね」
BGMには、周囲の騒音や雑音を抑える「マスキング効果」が期待でき、車内の雰囲気を作る「イメージ効果」があると心理学的にも解明されています。
一方で、五感の中でも聴覚と嗅覚は強い印象を与えるので、ここで不快感を覚えると、そのドライバーにも不快感を覚えるのだそうです。
音楽好きな人は、同乗者が乗っているときは普段よりボリュームを絞る方が良さそうですね。
●座りたくなくなる汚さ、逆に潔癖過ぎてもNG
これもマナーに関連していますが、あまりにホコリっぽい汚れた車内は乗る気すら失せてしまいます。
「せっかくクルマでお出かけするのに車内が汚れていると、この人は部屋も汚いんだろうなと思ってしまいます。それじゃせっかくオシャレしてきた意味もなくなっちゃいます。
本革シートじゃなくても全然問題ないのですが、ホコリを溜め込みやすいファブリックシートでも掃除くらいはしてほしいですね」と答えてくれたのは、MFJスーパーバイク(全日本ロードレース選手権)で活躍している佐藤ようかさん。
汚い車内は、女性でなくても嫌なものです。逆にあまりに潔癖すぎる車内も評判がよくないのだとか。神経質すぎる空間はリラックスできないとの意見もあります。
「さすがに『土足禁止』にしている人は少ないと思いますけど、車内に飲み物を持ち込むことすら嫌がる人がいました。
遠くへいくのに飲み物すら我慢させられたら、せっかくのドライブも楽しめません。キレイな車内を保ちたい気持ちも分かりますが、そんなに汚れるのが嫌なら乗せていただかなくて結構ですって思っちゃいます」
車内は適度に清潔な状態がベストのようです。キレイな車内が駄目なのではなく、その状態を保つために色々と制限されるのが嫌な様子。勉強になります。
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同乗者がいるのに、あおり運転をするなどは論外ですが、総じていえることは「助手席をはじめ同乗者が気分良く車内で過ごせるか」ということに気遣えるかということが問われているということです。
運転している本人は良かれと思っていても、同乗者にとっては不快に感じることがあるので、改めて指摘されたことに気を付けて、「運転しているあなたって素敵ね」なんていわれるような運転を心掛けたいです。
こーいう片方の属性視線の隔たり記事が上手いと思うのが最悪
突撃取材のわりには何だか自分をえらく買い被ってるようなレースクイーンのコメントだけど?