豊田市で自動運転車と一般車の接触事故が発生! 自動運転は本当に安全なのか?
自動運転は本当に安全といえるのか?
今回起きた事故は、だれの責任になるのでしょうか。
レベル3であれば、事故の責任は自動運転車のシステム、すなわち車両の管理者、また実証試験の主体である自治体に及び可能性があります。ブレーキを踏んだ運転補助者は、その時点で最善を尽くしたことが立証されれば、事故の責任は問われないはずです。
一方、一般車の運転者の責任はどうでしょうか。
テレビ報道を見ると、事故現場は片側1車線道路で、追い越し禁止の道路標示はありません。自動運転車は時速14km程度で走行していたため、交通の流れのなかでは周囲のクルマにとってはかなり遅く感じたものと思われます。
後方からきた一般車は自動運転車を追い越そうとしたのは当然かもしれません。ただし、追い越しが道路交通法上の違反行動がなく、無理のない追い越しだったかどうかは現段階では不明です。そのため、現時点で一般車の運転者の責任についてもはっきり言いい切ることができません。
自動運転の事故というと、2018年にアメリカでライドシェアリング大手のウーバーのレベル3での試験中に、歩行者をはねて死亡させた事故が記憶に新しいところです。
また、同じく2018年にテスラの個人オーナーがレベル2自動運転モード走行中の事故で死亡するなど、自動運転の安全性についての議論が日本を含めて世界中で高まりました。
そのほか、自動運転の走行試験距離では他社を圧倒する、グーグル傘下のウェイモでも試験中に一般車と接触事故を起こしたケースが数件報告されています。
また、トヨタは2018年に、アメリカのフリーウェイで自動運転車を試験中に後続車が追突したはずみで、自動運転車がスピンする事故が発生したことを明らかにしました。
その事故の状況について、搭載していたカメラや各種センサーで得た情報を、筆者も参加したラスベガスでの報道陣向け会見で紹介したのです。さらに、事故の状態をトヨタのテストコース内で再現し、今後の対策を講じている様子も公開しました。
会見ではトヨタの自動運転開発をリードする、トヨタ・リサーチ・インスティテュートのギル・プラット社長が登壇。「自動運転の開発でもっとも重要なことは、技術革新を進めるだけではなく、現実の社会とどう向き合うかです」と、自動運転の在り方について主張しました。
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当面の間、さまざまな自動運転レベルのクルマと、自動運転に対応していない一般車が混在する社会になります。
今回の事故を教訓として、自動運転の社会での在り方について、日本でも改めて議論が進むことが期待されます。
Writer: 桃田健史
ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。
こんな産物は避けるに限るな、特にトヨタが絡むと司法はトヨタの陣営かのような判断をくだすだろうし、以前はトヨタと日野が絡んだバスとバイクの接触事故でも警察はバスに優位な事故検分をしたし、最近は高価な競走馬を輸送するトラックよりトヨタ関係の車のほうが恐ろしいわ