国産車最高峰の“狼の皮を被ったヒツジ” 光岡「オロチ」はどんなスーパーカーだったのか
光岡が2006年に市販モデルを発表したスーパーカー「オロチ」は、個性的なデザインと、スーパーカーらしからぬ“ほどほど”なエンジンスペックが特徴というクルマです。いったい、どんなモデルだったのでしょうか。
光岡が生んだスーパーカー「オロチ」はどんなクルマ?
ランボルギーニやフェラーリのクルマに代表されるような、派手な見た目と超高性能なパワートレインを併せ持ったスーパーカーは、いつの時代もクルマ好きにとって憧れの存在です。
しかし、光岡が製作したスーパーカー「オロチ」は、派手な見た目とは裏腹にエンジンスペックは控えめという、ある種「狼の皮を被ったヒツジ」といえる存在でした。いったいどんなクルマなのでしょうか。
富山県・富山市に本社を置く光岡自動車(以下、光岡)は、輸入車を取り扱う新車ディーラー事業や、中古車事業を手掛けるかたわら、みずからクルマづくりもおこなっている会社です。
他メーカー車の内外装を架装したモデルとして、コンパクトカーの「ビュート」やセダンの「ガリュー」などをラインナップしている一方、自社製シャシを採用したオリジナル車種の販売も過去におこないました。
自社製シャシを用いた初めてのスポーツカーとして1994年に「ゼロワン」を発表し、これで光岡は国内10番目の乗用車メーカーとなりました。
その後2001年の東京モーターショーで、光岡がコンセプトカーとして発表したのが「オロチ」です。公開されたときの反響を受けて、市販化プロジェクトが始動し、5年間の設計開発の末、2006年に市販モデルの発表となりました。
オロチの特徴は、ワイド&ローなボディと、大蛇(オロチ)がイメージされたデザイン、そしてスーパーカーを扱いなれていない人でも安心できる普段使いしやすいエンジンスペックです。
ボディサイズは全長4560mm×全幅2035mm×全高1180mmと、幅の広さと背の低さが際立っています。
ここに、光岡のデザイナー 青木孝憲氏による、有機的な曲線を描くボディシルエットや、蛇のうろこを思わせる穴の空いたボンネットなどが特徴的な、迫力ある外装が組み合わされました。
デザイン重視のため、ヘッドライトには、蛇の目をイメージした黒い1本の筋が入れられているほどです。
迫力ある見た目の一方、パワートレインは日本の道路環境を考慮した“ほどほど”のものが採用されています。
エンジンは、最高出力233馬力/最大トルク328Nmのトヨタ製3.3リッターV型6気筒エンジンが、ミッドシップに搭載されており、組み合わされるトランスミッションは5速ATです。
運転の腕が試されるような高出力のエンジンや、MTを搭載した仕様は用意されていません。
しかし、多くの人が持て余してしまうような超ド級の走行性能が無くとも、オロチはその迫力ある見た目だけで多くの注目を集めつづけ、専用パーツでドレスアップされた「大蛇・兜(オロチ・カブト)」や「オロチ・ゴールドプレミアム」などの限定車が発売されるたびに、話題となりました。
オロチの生産は、2014年に発売された5台限定の特別仕様車「ファイナル オロチ」をもって終了しました。
しかし、その後も光岡の所有するデモカーや中古車をベースとした、有名アニメ作品とのコラボレーションによる限定車「エヴァンゲリオン オロチ」「デビルマン オロチ」の製作・販売をおこなうなど、ニュースの絶えないクルマであったといえます。
※ ※ ※
光岡は、2018年に創業50周年記念モデル「ロックスター」を発表しました。マツダ「ロードスター」をベースに1960年代から1970年代のアメリカ車をイメージさせる外装が組み合わされたモデルで、限定数の200台は、2019年3月ですでに完売となっています。
これからも、個性あふれるデザインのオリジナルカーが光岡から登場するのか、注目されます。
まあ 要するに、基本が大した事のないのに、大きなパワーで無理ができないからこの程度に収めた ってことなんでしょうね。 パワーが無いしデザインも恥ずかしい。そして内装は乗用車程度の仕上げと、三拍子揃ったすばらしい自動車ですね^^
車に何を求めるか。個性を追求するのなら、オロチもアリです。資金があればの話ですが。とりあえずは、試乗してみたいです、オロチ。
俺カッコいいだろ!って感じで乗れるか乗れないか・ハイパワーミニバンに煽られて道を譲る勇気を持てるか・シグナルグランプリを仕掛けられることがものすごく増えるのを覚悟できるか・
信号で隣の車から「ハリボテ」とか「エンジンはファミリカー」とか「ナルシスト」とかの単語が聞こえて来るとドキッとする・女に迎えに行くと言ったら人気の無いところを指定されるとか。諸々ひっくるめて根性のある「男の車」だと思う。ただ風俗嬢・ホストには是非乗ってもらいたいとは思う。