車の内装がベタベタ… 古い車などで起こるダッシュボードのベタつきの原因とは
数百円でベタベタがなくなる!? 低価格で簡単な対処法とは?
いくら紫外線から愛車を守っていても、年月とともに樹脂パーツの劣化は進み、ベタベタが発生してきます。そんなときは、どのように対処したらよいのでしょうか。中川氏は次のように説明します。
「薬局などで薬用の消毒液として販売されている『無水エタノール』を使うことで、ベタベタを除去できます。色々なリムーバーなども試してみたのですが、コスト的にも手間的にも無水エタノールがおすすめです」
無水エタノールを塗布することで、「プロテイン塗装」の表面を一部溶解することができるといいます。ただし、「プロテイン塗装」の上に印字された文字や記号なども一緒に剥離してしまうので、その点は注意が必要です。
「無水エタノールを使用して、溶解した部分を拭き取ったパーツは未塗装状態になりますので、そのままではすぐに白ボケしてくるパーツもあります。きちんと樹脂パーツ用のコーティング剤などを使うことで、新しいツルツルの表面が長持ちすると思います」(中川氏)
作業手順は簡単です。まず、無水エタノールをベタベタになった塗装面に少量塗布します。
無水エタノールは大きなボトルで販売されていることが多く、直接塗布しようとすると必要のない場所までエタノールがかかってしまうことがあるので、必要な部分のみに塗布できるよう詰め替え用ボトルなどがあると便利です。
無水エタノールを塗布すると、化学反応を起こして塗装面がネチャネチャした状態になるので、少し待ってから乾いた布などで表面をこそぎ落とすように拭き取ります。
なお、一度使用した布の面は再度使わないように注意が必要です。溶けた塗装面が布に付着すると洗濯などで落とすのも大変なので、使い捨ての布を多めに用意しておくことをおすすめします。
ペーパータオルは使い捨てに便利ですが、細かい紙粉が残ってしまうので、できれば布生地のものがよいでしょう。
また、無水エタノールで溶解した塗装面を拭き取るときは、シートなどに付着しないように、作業前にマスキングなどカバーしてから作業するとよいようです。
完全に乾かしてから、樹脂パーツ用コーティング剤などを使用することで、黒さをキープした仕上がりになります。
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小さいパーツなら数分、大きいパーツでも数時間あればコーティングまで完了し、コストもわずかで済みます。愛車の樹脂パーツがベタベタしてきたら、無水エタノールと樹脂パーツ用コーティングなどで、メンテナンスするといいかもしれません。
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