トヨタ「ハイエース」の人気の秘訣は? 半世紀にも及ぶ歴史を振り返る
海外での需要を伸ばすハイエース
1989年に発売された4代目ハイエースは、高級ワンボックスRVとして需要に応えるよう、内外装や装備が豪華になりました。ワゴンは高級ワンボックスRVとして、バンは使い勝手がいい商用車としてこれ以降改良されていきます。
4代目ハイエースは、搭載するエンジンを先代と変更し、ガソリンエンジンは新開発の2リッターと2.4リッターに、4WDは2.8リッターのディーゼルエンジンのみとなりました。
1993年には4WDの方式を、パートタイム式からセンターデフ式フルタイム4WDに変更。その後、マイナーチェンジを重ね改良をおこないながら、4代目ハイエースは2003年まで販売されました。
2004年に15年ぶりとなるフルモデルチェンジをおこない、5代目ハイエースが登場します。このフルモデルチェンジを機に、スーパーカスタム系のワゴンは「アルファード」に統合しました。
高級ワンボックスであったワゴン、商用車であったバンと2分化していた路線をひとつにまとめ、ハイエースは「ビジネスパートナーとして次世代の基準を追求する」こととしたのです。
5代目ハイエースは快適性と利便性を高め、衝突安全性能を確保し、環境性能の向上を目指しました。
室内は、小型商用車4ナンバーのなかでクラストップの荷室長を持ち、広い室内空間を実現。エンジンは、ディーゼル車は2.5リッターインタークーラー付きターボエンジンで、ガソリン車はVVT-i採用の2リッター、2.7リッターのエンジンをそれぞれ新搭載し、ガソリン車は、ともに当時では商用車でクラス初となる「平成17年基準排ガス50%低減レベル」を達成します。
2017年には衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備とすることで、安全性の向上を果たしました。
2019年2月に発表・発売された6代目ハイエースは、「持つ、使う、乗ることで安心感・満足感と誇りを感じられるクルマ」をコンセプトとした、海外向けのモデルとなります。
フィリピンで初披露された新型ハイエースは、同国での発売以降、新興国を中心とした国や地域で発売予定となっています。
観光用ミニバスや乗り合いバスなどの乗客輸送や、物流といったさまざまな場面での需要が高まったため、そのニーズに応えるべく新型ハイエースを開発したとしています。
6代目ハイエースは、市場環境が異なるため日本での発売は予定しておらず、国内では5代目ハイエースが継続販売されます。
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1967年の誕生から50年の歴史を持つハイエースは、日本のみならず世界約150か国で発売され、累計624万台も販売されているクルマです。
大きく注目される機会は少ないハイエースですが、縁の下の力持ちとして人々の生活を支えている存在となっています。
この記事グランビアとその5ナンバーサイズのレジアスをお忘れのようだが?
4代目末期はビスカスLSDセンターデフ四駆に加えディーゼルは3KZの3000ccディーゼルターボ、救急車用にセルシオの1UZを移植したロングホイルベースなどキャブオーバー型にV8を搭載するなど話題豊富な世代でセミボンネットのグランビアやレジアスと平行販売された僅かな時期もあったが、まさかアルファードのようなFFメタボなデブバンに変わろうとは想像もしてなかったな
まあエスティマがセンターアンダーエンジンからカムリやウインダムの下駄を流用したFFブラットフォームに落ちてから嫌な予感はしてたがね