スズキ「アルト」初代モデルvs最新モデル 40年貫いたブレないコンセプトとは
15年ぶりに「ワークス」が復活! 驚異的な軽量化にも成功
●2018年発売の最新型「アルト」
2014年に発売された8代目アルトは、軽乗用登録の5ドアセダンが基本となっていて、新プラットフォームの採用によりエンジンルームを最小化したことで、「X」「S」グレードでは軽セダントップの室内長2040mmを実現。全長3395mm×全幅1475mm×全高1475mmのボディのなかに快適な空間が確保されています。
また、新プラットフォーム採用の恩恵は車重にも現れており、従来モデル比で60kgの軽量化を達成し、最軽量のモデルでは車重610kgとなっています
搭載するエンジンは660cc直列3気筒DOHCで、減速時のエネルギーで発電・充電し、無駄な燃料消費を抑える「エネチャージ」搭載グレードが主となっています。
もっともベーシックな「F」グレードでは5速MTと、クラッチとシフト操作をコンピュータが最適制御する「5AGS(オートギアシフト)」車が設定され、価格は84万7800円(消費税込、以下同様)です。
また、ハイブリッド車を除くガソリン車ナンバー1の低燃費であるJC08モード37km/Lを誇る「L」(2WD)が89万4240円です。
一方で、2015年に約15年ぶりに復活した軽ホットハッチ「アルトワークス」は、専用のエンジン制御プログラムやターボチャージャーの採用により、最高出力は64馬力ながらも、レスポンスに優れたスポーティなエンジンに仕上がっています。
ほかにもKYB製ショックアブソーバーを採用してサスペンション特性の最適化や、高性能タイヤのブリヂストン「POTENZA」を標準装備。フロントベンチレーテッドディスクブレーキの採用などで、軽自動車とは思えない俊足ぶりを発揮します。アルトワークスの価格は150万9840円からです。
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初代アルトは、簡素な装備と徹底したコスト削減、軽商用車の利点を活かして低価格を実現して大ヒットしました。
40周年を迎えた最新型のアルトではベーシックグレードでも必要にして十分な装備を標準で備えていますが、現在も低価格であり続けています。
例として軽商用車登録のアルト「VP」は、フロントディスクブレーキ、4輪ABS、エアコン、間欠ワイパー、熱線入りリアガラス、パワーステアリング、キーレスエントリー、集中ドアロック、AM/FMラジオなどが標準装備であるにもかかわらず、2WD(5速MT)の価格は72万3600円と、いま販売が好調なトールワゴンの半額くらいの価格です。
また、2代目アルトからはじまった女性向け特別仕様車は、現在では派生車種である「アルトラパン」が受け継いでいますので、こちらもコンセプトがブレることなく進化しているといえるでしょう。
3気筒の2サイクルはいい音出してたな
これを4MTで操ると正しくスポーツカーだったな
本来は性能を出しきれる車がスポーツカーのように思うけどね
だから軽トラでもスポーツカーに成りうるわけでして