狼の皮を被ったヒツジ? カッコいいけど物足りないクルマ3選

トヨタが「ハチロク」のほかに用意した「ハチゴー」とは?

●トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」

「ハチゴー」でもそんなに遅くはない!?(画像はGT APEX)
「ハチゴー」でもそんなに遅くはない!?(画像はGT APEX)

 トヨタの懐かしのスポーティモデルとして知られる「カローラレビン/スプリンタートレノ」の初代モデルが登場したのは、1972年です。

「セリカ」に搭載されていた「2T-G型」DOHCエンジンをカローラ/スプリンターのクーペボディに移植(一部OHVエンジン搭載グレードもあり)して、なおかつセリカより低い価格設定で発売されたことで、若者を中心に人気を博しました。

 カローラレビン/スプリンタートレノにとって転機となったのは、元モデルとなるカローラ/スプリンターが、5代目へのモデルチェンジの際に、4ドアとワゴンがFF化された1983年です。

 FF化された元モデルに対し、カローラレビン/スプリンタートレノは従来型のシャシを用いたFR駆動のまま、とされました。また、このときに新開発の「4AG-EU型」1.6リッター直列4気筒DOHC16バルブエンジンが搭載されています。

 この130馬力を発揮する高回転型DOHCエンジン搭載車こそ、「ハチロク」の愛称でいまでも親しまれている人気の「AE86型」です。

 一方、カローラレビン/スプリンタートレノには廉価版である1.5リッターSOHCの実用型エンジン搭載車も設定されました。最高出力は83馬力となっていた1.5リッターエンジン搭載車は、「AE85型」という型式名です。

 最高出力が低いにも関わらず、見た目は「ハチロク」と瓜二つ。そのうえ、マイナーチェンジ後の「SR」では、オプション設定の「スポーツパッケージ」でツートーンカラーも選択できたことから「カッコだけハチロク」などと揶揄されていました。

 ちなみに、AE85型は「ハチゴー」の愛称で呼ばれ、中古車価格も手頃だったことから、チューニングカーのベースとしての需要はありました。

※ ※ ※

 今回ピックアップした3車種は、いずれもモデル内の高性能グレードが別に設定されており、その他のグレードとしての「狼の皮を被った羊」たちでした。

 メーカー側の立場でも、より幅広いユーザー層に受け入れてもらうために設定された、意義のあるクルマだったといえるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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