ミニバン人気はまだまだ健在! 2019年上半期ミニバン販売台数トップ5

ベーシックなミニバンだけでなく高級ミニバンもランクイン

●第4位 ホンダ「フリード」4万5548台(前年比103.6%)

広い室内と多彩なシートアレンジが自慢の「フリード」
広い室内と多彩なシートアレンジが自慢の「フリード」

 ホンダ「フリード」は、トヨタ「シエンタ」と同様に、市街地での取り回しが楽な5ナンバーサイズですが、現在販売されている2代目は先代フリードよりも全長を伸ばしたことで、ゆとりある室内空間となっています。

 1列目から3列目のシート間の距離を先代から90mm拡大するなど、大人が快適に座れる広さを実現。この広さを活かした多彩なシートアレンジが、フリードの魅力のひとつです。

 1列目のヘッドレストを外して後方にシートバックを倒すと2列目とフラットにでき、2列目のヘッドレストを外して3列目とフラットにすることも可能です。

 さらに1列目を前方に倒して2列目と3列目を畳むとフラットなスペースが出現する「おやすみモード」にすれば、2人で並んでリラックスできる空間が広がります。

 価格は1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載する、スポーティなイメージのトップグレード「HYBRID Modulo X Honda SENSING」は315万2520円となりますが、1.5リッターガソリンエンジン搭載のベーシックグレード「B」(2WD・6人乗り)は188万円です。

 燃費はガソリン車でJC08モード19.0km/Lなので、日常使いに十分魅力的です。ハイブリッド車はJC08モード27.2km/L(HYBRID B 2WD)となります。

 なお、2列シート車の「フリード+(プラス)」もラインナップしています。

●第5位 トヨタ「アルファード」3万5265台(前年比128.7%)

アッパークラスのミニバンで独走中の「アルファード」
アッパークラスのミニバンで独走中の「アルファード」

 トヨタ「アルファード」は2019年上半期で前年比128.7%の伸びとなり「高級ハイトワゴン」でありながら好調な販売を維持しています。

 2017年から全グレードに「Toyota Safety Sense」を標準装備したことや、2018年10月の改良でパーキングサポートブレーキである「インテリジェントクリアランスソナー」も全車標準装備になったことで、発売から4年経ちますが、進化の歩みを止めません。

 パワートレインは、システム最高出力197馬力の2.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドと「E-Four」(電気式4輪駆動方式)を搭載。

 また、301馬力を誇る3.5リッターV型6気筒エンジン、182馬力の2.5リッター直列4気筒エンジンのガソリン車があり、7人乗り、8人乗り、2WD、4WDと、さまざまなニーズに対応したグレード構成となっています。

 価格はトップグレードの「エアロボディ HYBRID Executive Lounge S」が750万2760円、3.5リッターガソリン車のトップグレード「エアロボディ Executive Lounge S」が717万7680円です。

 最も低価格なモデルの2.5リッターガソリン車「標準ボディ X」でも337万6080円となっていますので、まさに高級ミニバンといえるでしょう。

※ ※ ※

 ファミリー層に支持されるミニバンですが、やはり後席スライドドアの使い勝手の良さは、一度経験するとなかなか離れられません。

 これは軽自動車でも同様で、ホンダ「N-BOX」などのトールワゴンタイプが売れている理由のひとつではないでしょうか。

 一方で、子育てがひと段落した家庭では、ミニバンからSUVへの乗り換えも多くなってきたようです。SUVでも3列シート車が出てきたことや、ミニバンにはないドライビングプレジャーを求めるユーザーもいて、SUV人気はまだまだ続きそうです。

 確固たる地位を築いてきたミニバンですが、近い将来には販売台数の勢力図に変化があるかもしれません。

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