旅行時の「白タク」に注意! 悪質ドライバーによる被害が多発する原因とは
日本にも存在!? 限られたエリアに白タクがはびこる訳
日本にも白タクはいるのでしょうか。
都内のタクシー会社で外国人観光客を乗せる機会が多いドライバーは、次のように話します。
「彼らの活動エリアは、おもに空港と夜の繁華街に集中しています。手口としては空港でタクシーを利用しようとしている外国人に声をかけ、値段交渉をし、そのまま乗せています。
とくに成田空港から都内までのルートは、定額制サービスを使っても高速代と合わせて2万円以上かかるので、白タク営業が非常に多いのです。
銀座や六本木や歌舞伎町などの繁華街に、長距離客を狙った白タクが多くいるのですが、現状それらを一掃するだけの明確な手段はないというのが現状です。警察に突っ込まれた場合でも『知り合いだから』と突っ張ればそれ以上追求できませんからね」
日本にも、残念ながら外国人相手の白タクはいるようですが、利用者にとっては、言葉が通じることや料金が安いことから、相対的にデメリットが少ないという特殊事情があります。
しかし事故で加害者になった場合、利用客はもちろん、被害者の車両や乗員に十分な補償が得られるとは考えにくく危険です。一掃して欲しいものですね」
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日本人が海外で白タク被害に逢わない方法として、おすすめは「UBER(ウーバー)」や「滴滴(ディディ)」など信頼できるアプリを使ってタクシーを呼ぶことですが、アプリが使えない場合は、空港など正規のタクシー乗り場から乗ることです。
また、『TAXI?』や『ジャパニーズ? コンニチハ! ヨウコソ!」など、声をかけてくるのは、白タクの可能性も高いので相手をしないように。
高額な料金で済めば良いですが、命を奪わる危険性もあります。いい寄ってくる白タクに対しては、きっぱりと「No Thank you」と断ることです。また、あらかじめタクシー乗り場の位置を確認して、迷いなくまっすぐタクシー乗り場に向かいましょう。
キョロキョロと、「いかにも着いたばかりの不慣れな日本人風」だと、どこからともなく白タク営業がすり寄ってきます。街中などで流しのタクシーに乗るときには行き先までの料金を確認し、メーターがあるかどうかも要チェックです。
メーターがない、カバーで覆われている場合は乗らないように気を付けてください。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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