渋滞時のトイレ問題どう対処する? SA・PA直前に降車して歩くのは問題か
高速道路の渋滞時に起きるトイレ問題は、多くの人にとって悩みの種です。サービスエリア・パーキングエリアへの進入路を歩いてトイレへ向かう光景もよく見かけられますが、この行為は違反なのでしょうか。
トイレを我慢できずにSA・PAの進入路を歩く行為は違反か?
まもなくやってくるお盆休み。多くの人が里帰りをするため、高速道路は渋滞となる箇所も少なくありません。そんなときに困るのがトイレ問題でしょう。
一般道なら公衆トイレやコンビニなどのトイレを借りることもできますが、高速道路ではサービスエリアやパーキングエリア(以下、SA・PA)のトイレを使うしかありません。
渋滞中だといつSA・PAにたどりつけるかもわかりませんし、ようやくたどり着いたと思ったらSA・PAに入る左車線がさらなる渋滞、という悲劇も。そんなことにならないためにどういった対策をするべきなのでしょうか。
SA・PAへの進入路が渋滞しているなか、同乗者が降りてトイレへ行く光景を見ることがあります。『緊急事態』ということもありやむを得ない行為、というわけにはいきません。
高速自動車国道法という法令の第17条には「何人もみだりに高速自動車国道に立ち入り、又は高速自動車国道を自動車による以外の方法により通行してはならない」と記されており、SA・PAに入る前にクルマを降りて歩いていく行為は、この法令に抵触してしまうのです。
また、当然ながらクルマが多く存在する高速道路上を歩くというのは危険極まりない行為です。渋滞しているからといっても、わき見運転や居眠り運転の車両が突っ込んでくる可能性もゼロではありませんから、絶対に止めましょう。
ようやくSA・PAにたどり着いたとしても、油断は禁物。広い施設などではトイレまでの道のりが遠い場合もあり、その道中に危険が潜んでいることも少なくありません。
とくに混み合ったSA・PAだと、走行している車両も空いている駐車枠を探してキョロキョロしている可能性があり、歩行者に気が回らないドライバーがいるかもしれません。
最近ではミニバンやSUVなど背の高く大柄なクルマが人気ということもあることから、ドライバー側も、クルマの間から不意に飛び出してくる歩行者に注意が必要でしょう。
なお、SA・PAの障がい者用駐車スペースは、車いすマークを貼った車両以外に、高齢者や妊娠中の人、ケガなどをしている人も利用可能となっています。そのため、一見すると障がい者が乗っていなそうなクルマが停まっていたとしても、別の理由があるのかもしれません。
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