MTが選択できるSUVがまだあった!? 現行SUVのMT車5選
MTを普通にラインナップするマツダとスズキ
●マツダ「CX-5」
前出のマツダ「CX-3」と、フラッグシップモデルの「CX-8」の間に位置するミドルクラスのクロスオーバーSUVが「CX-5」です。
2017年に現行の2代目CX-5が発売され、エンジンは2リッターと2.5リッター、2.5リッターターボの直列4気筒ガソリンと、2.2リッターの直列4気筒ディーゼルをラインナップ。
発売当初は全車6ATのみでしたが、2018年に大幅改良された際にディーゼル車に6MTが加わるという、近年では非常に珍しいメーカーの対応で話題となりました。
トルクの大きいディーゼルエンジンと、最新の車両挙動制御技術「G-ベクタリング・コントロールプラス(GVC Plus)」を併せてMTのドライブが一層楽しめそうです。
CX-5の価格は288万3600円(2WDディーゼル 6AT/6MT)からとなっています。
●スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」
2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジがおこなわれ、またたく間に人気車となったスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」は、他のクロスオーバーSUVとは一線を画する悪路走破性を持つクロスカントリーSUVです。
ジムニーのエンジンは660ccの直列3気筒ターボで64馬力を発揮し、登録車のジムニーシエラは1.5リッター直列4気筒自然吸気で102馬力となっていますから、高速走行を頻繁におこなうならば、出力に余裕のあるジムニーシエラを選択したほうがよいでしょう。
トランスミッションはジムニー/ジムニーシエラともに全グレードで5MTと4ATがあり、本格的なクロスカントリーを楽しみたい人から、とりあえずジムニーに乗りたいという人のニーズまで対応しています。
ジムニー/ジムニーシエラは昔ながらのレバーによって2WDと4WDの切り替えが可能な「パートタイム4WD」を採用していますが、先代にはなかったタイヤの空転時の脱出性能を高める「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、急な下り坂などではブレーキを自動制御する「ヒルディセントコントロール」を新たに装備。
また、衝突被害軽減ブレーキに代表される先進安全技術も装備できるなど、時代に即した進化を遂げています。
「ジムニー」の価格は145万8000円(5MT)から、「ジムニーシエラ」の価格は176万400円(5MT)からです。
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今回、紹介したのはMTが選べるSUV5車種ですが、じつはこれら以外のモデルはありません。
かつてはMTのSUVはもっとありましたが、新型が登場するタイミングで廃止になるケースが多く、いまではこれだけになってしまいました。
現在、MT車の新車販売比率は全体の2%以下といわれていますが、車種によっては1%未満のようです。わずかな台数のために開発をおこない、国土交通省への届け出などのコストを考えると、メーカーとしても苦渋の決断だったのかもしれません。
そう考えると、マツダやスズキは稀有なメーカーだということでしょう。
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