日産の1.2万人リストラは適正か? いま西川社長がやるべき4つの改革とは

いまこそ決めるべき!? 日産の次の「顔」

 収益面で一番大きな問題がアメリカ市場でしょう。販売台数を確保するため、膨大なインセンティブ(販売奨励金)を使っています。

カルロス・ゴーン元会長
カルロス・ゴーン元会長

 例えばリース制度。毎月のリース金額を安く設定するとクルマは売れるけれど、利益率が極端に落ちてしまいます。

 アメリカで利益が出なければ厳しいでしょう。これまた、ゴーン体制の時代に目標を達成するため、安直なインセンティブを使ったことが足を引っ張っています。

 新興国を意識して立ち上げた日産の第3ブランドである「ダットサン」も大低迷中です。安かろう悪かろうの代表みたいなクルマばかり作っているのだから仕方ありません。

 結果的に、新興国市場のシェアを大きく落としてしまいました。ダットサンブランドを本格的に立て直さない限り、東南アジアや東欧、ロシアなどで苦戦することになります。

 以上、4月から6月期の決算で打ち出した日産の経営戦略は的を得ていると思います。

 ただ、ゴーン元会長がいなくなった後、自動車企業にとって大切な「メーカーの顔」が見えなくなってしまいました。西川社長以外の経営陣もまったく顔が見えません。

 そもそも西川社長でいいのか、という点も含めて、日産と日産のステークホルダーはジックリ考えなければならないでしょう。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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コメント

2件のコメント

  1. ニッサンの、米国でインセンティブで数を稼ぐのは、ゴーン以前の1990年代も同じと記憶。売り手が、インセンティブにどっぷりの、薄利少売? 良い車=売れる車かな?

  2. 国沢さん、申し訳ないが甘すぎる評論です。
    ゴーン排除には成功したが、会社業績すらゴーン前に戻ってしまいました。
    という事は、経営陣が全員無能だという事です。
    社会に求められるものを提案できていないのだからどうしようもありません。
    時期経営陣を決めるコンプライアンス組織もお手盛り感満載でお粗末極まりありません。
    今すぐにでも、経営陣を総入れ替えしないと(例えばトヨタとか)もう日本の自動車産業の危機と言えます。
    株主の一人として責任持って発言しています!