鉄道ファンにも人気! なぜサービスエリアに列車が鎮座? 高速道路と列車の意外な関係性

訪れた人の思い出に残るSAを目指したドラマチックエリア

 横川サービスエリア(上り)にある列車は、昭和時代の信越本線で走っていた列車を再現し、ノスタルジックな雰囲気のなかで「峠の釜めし」を食べられるスポットを目指して設置されたものだということです。

ボックスシートで「峠の釜めし」を食べることができる(画像提供:ネクセリア東日本)
ボックスシートで「峠の釜めし」を食べることができる(画像提供:ネクセリア東日本)

 最近は、鉄道ファンが増えており、この横川駅を再現したコーナーは注目を集めることになりました。

「こちらでは、おぎのやの『峠の釜めし』を購入して、イートインスペースに改装した車両で召し上がっていただけます。もちろん写真も撮り放題です」(遠山氏)

 車両は、サービスエリアのフードコートに出店するおぎのやの前にドーンと鎮座しています。

 独特の色合いのクリームと赤で塗られた車体は当時の雰囲気そのもの。なお、この車両は2008年までJR九州で稼働していた「キハ58 624」という車両で、当時使用されていた車両「キハ57 26」に仕立て上げられたといいます。

 運転席は隔離されているので座ることはできませんが、ボックスシートになった座席に座り、テーブルに峠の釜めしを広げれば、当時の横川駅のような雰囲気が楽しめます。

 土釜に入った釜めしは、醤油味の炊き込みご飯に、甘辛く炊いた鶏肉やシイタケ、ゴボウに加え、タケノコ、うずらの卵、グリーンピース、紅ショウガが載せてあり、杏や栗が箸休めとして添えられています。

 また、益子焼きの重厚な器は、持ち帰って小さな土鍋として使ったり、植木鉢として活用する人もいるようです。

 横川サービスエリアでは、この峠の釜めしをモチーフにしたお土産も充実しており、クルマだけでなく鉄道マニアからの人気も高いようです。

※ ※ ※

 峠の釜めしは各地で開催される「駅弁グランプリ」などで上位に入賞するなど、人気駅弁のひとつとして多くの人に愛されています。

 人気の駅弁のため、18時前には売り切れてしまうことも多いようです。峠の釜めしを味わいたいなら、18時前に訪れるのがよさそうです。

鉄道ファンにも人気! SA内に鎮座する列車や「峠の釜めし」を画像でチェック

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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