トヨタ「プリウス」なぜハッチバック化した? 22年の歴史のなかで起きた大事件とは
22年の歴史のなかには『失敗』だった改良も
『21世紀の大衆車』にふさわしい存在であり続けるため、常に進化してきたプリウスですが、おこなわれた改良のなかには、ユーザーから不評を買ったものも存在します。
2015年に発売された現行型の4代目プリウスは、『歌舞伎顔』とも評された個性的な顔つきで登場しました。
これは、2代目・3代目が人気モデルとなり、街中にプリウスが溢れかえったことを受け、外観のイメージを一新することでプリウスのブランドを再度確立させるという意図があったと考えられます。
4代目プリウスの登場時には、その主張の強い外観に「これが新しいプリウスか」と、インパクトを受けたユーザーも多く存在しました。
しかし、その強すぎるアクを受け付けられなかったユーザーも一定数存在したことから、トヨタは2018年にビッグマイナーチェンジを実施。『歌舞伎顔』を改め、シンプルな印象の外観に修正をおこないました。
トヨタの広報担当者は、ビッグマイナーチェンジをおこなった背景について次のようにはなします。
「4代目プリウスの登場初期のモデルでは、お客様がクルマを選ぶ段階で“デザインが残念”という声も多く存在しました。これを受け、『デザインを変えなければ』ということで、今回の変更がおこなわれました。
プリウスの長所をユーザーに見てもらうためにも、『好んで頂けるデザイン』にしています」
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プリウスがこれまでおこなった改良のなかには、メーカーの思惑が裏目に出たケースもあります。しかし、つねにその時代にふさわしいクルマであるために、進化を重ねた結果といえるでしょう。
プリウスの車名の由来は、ラテン語で「~に先駆けて」という意味です。自動運転やコネクティッドなど、あらたな先進技術が登場する令和の時代にも、プリウスは独自の進化を続けます。
プリウスフィルダーが欲しい(笑)
アルファは後ろ姿がダサすぎ。