トヨタ車のアルピナがついに出た! パワー感が半端ないコンプリートカー「トムスC35」に乗ってみた
日本で販売されていない3.5リッターV6エンジンを積む北米カムリをベースに、究極のBMWといわれるアルピナを目指し、トヨタ車のノウハウを知り尽くしたトムスがフルチューン。トムスが作ったトヨタ車のアルピナとはどんな仕上がりなのか、辛口自動車評論家の国沢光宏氏が「トムスC35」をレポートします。
速くて上質! 3.5リッターの「北米カムリ」がベース
2年ほど前、トムスの代表だった館さんから「アルピナみたいなクルマを作ってみたいんですよ。出来ると思いますか?」といわれたことがありました。
ちなみにアルピナはBMWをベースとしてボディ補強を行い、ピストンやコンロッドのバランス取りをした上パワーアップさせたエンジンを搭載する究極のBMWです。ハンドルを握る度に「素晴らしい!」と感心させられるほど。

単に速いだけで無く、上質なのだった。ベースになったBMWの2倍近い車両価格も納得出来るクオリティを持っています。
館さんはアルピナに乗って「トヨタ車をベースにこんなクルマを作ってみたい」と考えたそうです。質問に対し「館さんなら出来ると思います!」と答えておいた次第。
そんなこんなでトムスのコンプリートカー「トムスC35」がついに出てきた。
試乗会の案内をもらった直後、「ついにアルピナを作った?」と即座に思いました。大いに期待しながら会場へ行き、実車を見ると想像とは少し違いました。車体もエンジンも基本的にノーマルのままだというのです。
とはいえ、開発の話を聞いていると「あらら? 館さんが話してしてくれたクルマと同じコンセプトですね」。今回のコンプリートカー、アルピナのようなクルマ作りのスタートラインかもしれません。
長い前置きになった。車両はアメリカ仕様のカムリで、搭載されるエンジンをみたら日本じゃ販売されていない3.5リッターのV6です。当然ながら左ハンドル。アメリカ工場で生産される純輸入車だという。
なぜアメリカ仕様の3.5リッターなのかというと、ノーマル車の素性が素晴らしかったそうな。確かにベース車両のクオリティは大切です。



























