車の樹脂パーツなぜ白くなる? 白から黒へ復活させる方法とは
クルマに多く使われる樹脂パーツ。長く愛車に乗っていると黒色や灰色の樹脂パーツが白く変色することがあります。なぜ、樹脂パーツは白くなってしまうのでしょうか。
なぜ黒い樹脂パーツは白くなる?
クルマは、樹脂類のパーツが多く使われています。人が接する機会の多い車内をはじめ、外装部分のいたるところに採用される樹脂パーツですが、そのほとんどは黒色か灰色です。
しかし、長く乗っていると黒色などの樹脂パーツが白色に変化していることがありますが、なぜ白くなるのでしょうか。

一昔前まで、外装部分の樹脂パーツはドアミラーの接続部分やワイパーの根本、ドアピラー部分など限られた範囲で採用されていました。
しかし、最近のクルマではSUVブームやアウトドアブームがおきるなかで、前後のバンパーやフェンダーなど黒色の樹脂パーツを用いたデザインになっていることが多いです。
そうなると気になるのが、樹脂パーツの白色化。なぜ黒色や灰色の樹脂パーツは白くなるのでしょうか。
クルマの板金・塗装業をおこなう整備工場の佐藤氏は、次のように説明します。
「樹脂パーツが白色に変化する理由は、直射日光(温度変化)や雨・風などによって樹脂がダメージを受けることで起こる経年劣化が原因です。
とくに、保管場所が屋外駐車場だと四六時中あらゆる影響を受けます。早い場合、新車購入から2年から3年ほどで表面が白くなり、さらに放置すると白い粉などでザラザラしてきます」
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黒色などの樹脂パーツが白くなるのは、直射日光などによる経年劣化のため、屋内保管や専用カバーなどで対策をおこなっても、劣化具合は遅らせられる効果はありますが、完璧な予防は難しいといえます。
実際に、愛車の樹脂パーツが白色に劣化している場合にはどのようなメンテナンス方法があるのでしょうか。
白色に劣化した樹脂パーツのメンテナンス方法について、前出の佐藤氏は次のように話します。
「樹脂パーツを従来の色に復活させるにはいくつかの方法があります。まずは、カー用品店などで販売されているメラミンスポンジなどを試すことです。
メラミンスポンジは、水に濡らして白色部分を擦るだけで、黒色になっていきます。しかし、広範囲の場合は時間が掛かるほか、正常な部分を擦るとかえって傷を付ける可能性もあるので、注意が必要です。
また、メラミンスポンジよりも施工が早く、効果を持続されるものとして樹脂パーツ用のコーティング剤があります。価格は、500円から5000円ほどと差があり商品によって持続効果は変わりますが、基本的には液剤をスポンジなどで塗ることで、黒色に復活するとともに汚れや白色劣化を予防します。
しかし、樹脂パーツの劣化具合によってはメラミンスポンジやコーティング剤では効果が無いこともあります。その場合は、樹脂パーツの塗装・ラッピングによって隠すか、新品パーツと交換など高価な方法が必要です」
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樹脂パーツの白色劣化は、素材の性質上避けられないものです。しかし、日頃のメンテナンスや保管環境によって、ある程度の予防は可能です。
Writer: くるまのニュース編集部
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