シルビアやテラノがステキだった時代 復活してほしい日産車5選
新しいクルマが誕生する影で、消えていったクルマがあります。理由はさまざまですが、なかには中古車人気が高まって復活を望むクルマもあるようです。そこで、現代のテクノロジーで復活してほしいクルマ5車種を、人気の日産車のなかからピックアップして紹介します。
ぜひ復活してほしい日産車をピックアップ
いま、いわゆる「絶版車」の中古車価格が上がっています。とくに1980年代から1990年代に販売され、いまはなくなってしまったクルマの人気が高まっている状況です。
理由はさまざまですが「昔乗っていて、また欲しい」と思う人や、「新車では買えなかったから、いまなら買える」というケース。また、単純に値上がりしているから投機目的という人もいるでしょう。
仮に、こうした旧車が現代のテクノロジーで蘇るとどうなるでしょう。そこで、復活が望まれるクルマ5車種を、人気の日産車のなかからピックアップして紹介します。
●「シルビア」
最後の日産「シルビア」だった「S15型」は2002年に生産を終了。手頃なサイズでパワフルなFR車ということで、とくに走り好きなユーザーから人気を集めました。
シルビアは長い歴史があったモデルで、初代が1965年に発売され元祖スペシャリティカーとも呼ばれています。
歴代シルビアは一貫してFR駆動にこだわっており、どの時代でも若者に支持されました。
とくに1988年に発売された「S13型」シルビアは、クルマでデートが当たり前だった時代背景もあり、いわゆる「デートカー」として人気を博します。
定期的に日産の小型FR車復活を望むリクエストがありますが、これまでも、モーターショーなどで次期シルビアを期待させるコンセプトカーが何度か出展されました。しかし、未だ市販化には至っていません。
●「ラシーン」
1994年に発売されたコンパクトRV、日産「ラシーン」は、クロスオーバーSUVの先駆け的な存在です。
ラシーンは全車4WDを採用し、背面スペアタイヤが装着されるなど、本格的なオフロード車の雰囲気がありましたが、低い車高ということで、悪路走破性は高いとはいえませんでした。
しかし、そのアンバランスさが好意的に受け取られたのか、発売開始からヒット作となり、2000年の販売終了までに7万台以上ものセールスを記録しています。
手頃な大きさのワゴンタイプのボディで、普段使いやレジャーにちょうど良い実用性もありました。
ちなみにネーミングは「羅針盤」に由来する造語で、CMキャラクターに「ドラえもん」が起用されました。
なお、生産終了して18年経ったいまも密かな人気が続いており、ラシーンの中古車専門店もあるほどです。
●「エスカルゴ」
1987年のバブル景気のころ限定車として発売された日産「Be-1」は、いわゆる「パイクカー」と呼ばれました。その第2弾として1989年に発売された「パオ」と同時期に発売されたのがライトバンの「エスカルゴ」です。
エスカルゴという名はカタツムリを意味しますが、英文では「S-Cargo」と表記され「Cargo=貨物」のスペイン語読み「カルゴ」と「S」を掛け合わせてエスカルゴという造語になっています。
ボディは車名の通りカタツムリのようなデザインで、屋根はスタンダードなパネルと、開放感のあるキャンバストップも選べました。
また、荷室外板の面積が広いため、イラストを入れたり、カラフルにペイントできたりと、宣伝スペースになることも想定していました。
室内ではセンターメーターを配し、現在のインパネシフトの先駆けであるATのシフトノブが配置されました。
また、シフトノブ、ウインカーレバー、ワイパーレバーのデザインが統一され、ハンドルのスポークも独特な形状でデザインされているなど、遊び心満載のクルマでした。
いまも中古車で手に入り価格もそれほど高騰していませんが、商用車とあって現存数が少なく、なかなかの希少車となっています。
パルサーはさておき、他はちょうど潰れそうで、ルノーに買い取られたころの車だけどな。