RVブームの再来なのか!? 繰り返されるクロカン系SUV人気の理由とは

メルセデス・ベンツ「Gクラス」、スズキ「ジムニー」、ジープ「ラングラーアンリミテッド(JL型)」などが登場したことで、20年ぶりにクロカン系SUVブームが到来しているといいます。なぜブームは繰り返されるのでしょうか。ブームの背景から紐解きます。

1990年代以来のクロカンブーム到来

 2018年はメルセデス・ベンツ「Gクラス」を皮切りに、スズキ「ジムニー」、ジープ「ラングラーアンリミテッド(JL型)」などの日本での販売が次々に開始され、1990年代以来ともいえるクロカン系SUVブームとなっています。

20年ぶりの新型登場を待ちわびた人も多かった(画像は「ジムニー シエラ」)
20年ぶりの新型登場を待ちわびた人も多かった(画像は「ジムニー シエラ」)

 この大ヒットの要因は、最近のSUVにはなかった「本物の道具」としての雰囲気のほか、流通台数がまだ少ないことによるレア感もあると思います。

 なかでもジムニーは幅広い層に高い人気を誇り、一時期解消されたかに思われた長い納期も、シエラにおいて再発。いま注文すると、ディーラーによっては最短で2020年末納車という状態です。

 また、ラングラーアンリミテッドも、いま注文を入れると約4か月後に納車されるという状況となっています。

 そもそも、日本は何事についてもブームになりやすい国民性を持っていますが、今回のクロカン系SUVの台頭は、1980年代から1990年代に起こった四駆ブームとは、かなり質が違うようです。

 なぜかというと、かつての四駆ブームの終盤頃は、他人に出遅れたくないという理由で四駆に乗っていたユーザーが多かったように思います。その証拠に、ブームの中心がステーションワゴンやミニバンに移行すると、あっという間に四駆は衰退してしまったのです。

 しかし昨今のムーブメントでは、「もっと快適な車種はいくらでもあるけれど、自分の求めるライフスタイルを送れるのがクロカン系SUVだから」という、明確な意思を持ってクロカン系SUVを選んでいるユーザーが多いです。そのため、かつてのブーム時のように、流行のイメージから購入を決め、所有してから持て余すという人はあまりいないようです。

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