日本人はクラシックカーに憧れる!? 無理矢理感あるレトロ調な車5選
かなりの力作だった「フライングパグ」
●日産「マーチ ラフィート」
日産のカスタマイズカーといえばオーテックジャパンが手がけた数々のモデルが存在します。日産を代表するコンパクトカー「マーチ」にも「マーチ ボレロ」をはじめクラシカルなモデルがラインナップされました。
現行モデルでも販売されているマーチ ボレロは1992年発売の2代目マーチから設定されており、2代目ではほかにも「ルンバ」「タンゴ」「ポルカ」といった、音楽にちなんだ名前のクラシカルモデルが複数発売されるなど、人気がありました。
そして、3代目でもボレロとラフィートというカスタマイズカーが販売されていました。どちらも、メッキで加飾されたグリルやモール、専用バンパーなどの定番アイテムが装備されていました。
このうちラフィートはかなり控えめなフロントまわりのデザインだったため、やりすぎ感はありませんでしたが、やや中途半端な印象に。
現行モデルではボレロのみが継続され、ラフィートはなくなってしまいました。
●三菱「パジェロジュニア フライング パグ」
2019年8月をもって三菱「パジェロ」の国内販売終了と発表されていますが、かつては「パジェロジュニア(後にパジェロイオ)」、軽自動車の「パジェロミニ」という弟分ともいえるモデルが存在。
このパジェロジュニアの外観に大幅に手が入れられたモデル「パジェロジュニア フライング パグ」(以下「フライング パグ」)が1997年に発売されました。
1940年代のクラシックカーをイメージさせるフライング パグは、ボンネットからフェンダー、グリルに至る、フロント部分がほぼすべてオリジナルデザインに変更され、リアもフェンダーやバンパー、テールランプが専用品になるなど、大規模に手が入れられています。
フライング パグは、当時、三菱の販売チャネルである「カープラザ」設立20周年キャンペーンの一環として企画され発売されました。これほど手が入れられていたにもかかわらず、価格は175万円(消費税含まず)からと、限定1000台にもかかわらず安価な設定でした。
キャビンのデザインは標準のパジェロジュニアのままでしたので、全体のバランスに違和感はありますが、価格の割に完成度は高いといえます。
ちなみに、現在も安価な中古車が流通していますので、フライング パグに興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。
※ ※ ※
今回紹介したクルマ以外にも、軽自動車にはクラシカルなイメージで作られたモデルがいくつかあります。
それらの共通点としてはイギリス車だったころのBMC「ミニ」をモチーフにしたものが多い印象です。ミニは大きさ的にも日本の軽自動車ほどでしたので、親和性も高かったのは確かです。
しかし、それ以上にミニのデザインが、偉大なコンパクトカーとして完成されていたことへの憧れもあったのかもしれません。
【了】
ダイハツ オプティ クラシックとか可愛いかった!
日本人が「車のグリルは目立ったほうが」ということです。グリルにメッキや塗装って、コストかかるだけです。BMWのキドニーグリルだって、ある人はアイデンティティといいますが、クラシックです。