SUV戦国時代到来? 似て非なる存在のトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」を徹底比較!

両車の使い勝手やガソリン車にはどんな違いが存在する?

 両車は、米国でベストセラーSUVだけあって、十分な実力を持っているこの2台ですが、どちらがオススメといえるでしょうか。

 もちろん、個々の好みや使い方にもよるとは思いますが、あくまでクルマを道具としてアクティブに使い倒すなら、RAV4のほうが良さそうです。

 ナビなどのオプション装備を必要最低限のものに絞れば、ハイブリッドの上級グレードでも400万円前後の乗り出し価格となります。さらにいえば、ガソリンモデルのベースグレードであれば、300万円前後の乗り出し価格にすることも可能です。

 釣りやキャンプ、スキーやサーフィンなどアウトドアでの趣味に使えるクルマとして、徹底的に使い倒すなら、運動性能や安全性能などのバランスを含めて、RAV4は2019年現在もっともコストパフォーマンスのよいクルマのひとつといえるでしょう。

 一方で、クルマに対して一定以上の上質感、高機能性を求める人にはCR-Vをオススメします。前述の電動パノラミックサンルーフや本革電動シート、そしてホンダが誇るインターナビといった装備もさることながら、CR-Vではじめて4WD仕様が設定された、ホンダ独自のハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」によるEVのような伸びやかな走りは、非常に上質かつ洗練されています。

EVのような伸びやかな走りのホンダ「CR-V」

 もちろん、悪路走破性能もありますが、砂利道や雪道を走るよりは、市街地や都市高速道路などを流すのに向いているクルマです。また、ハイブリッドモデルでは設定がありませんが、ガソリンエンジンモデルには7人乗りの設定があり、多人数乗車が条件であれば、CR-Vがぐっと有力候補に近づくかもしれません。

 また、両車のガソリンモデルにはどんな違いがあるのでしょうか。

 RAV4のガソリンエンジンモデルの搭載エンジンは、2リッター直列4気筒直噴ガソリンで、最高出力171ps、最大トルク207Nmを発揮。価格は、最も安いXグレードの2WDモデルであれば、260万8200円からとなり、オプション装備によっては300万円前後での乗り出しが可能です。

 RAV4にも2WDの設定はありますが、ガソリンエンジンモデル、ハイブリッドモデルどちらも、4WDが主力のグレード構成となっています。

 一方で、CR-Vのガソリンエンジンモデルのベースグレード「EX」は、1.5リッター直列4気筒VTECターボを搭載しており、最高出力190ps、最大トルク240Nmを発揮します。

 最も安い2WDモデルは323万280円から用意されていますが、こちらにもインターナビなどが標準装備され、そのほかのグレードにも2WDモデルがあることが特徴です。

 このように、一見スペックの近い両車ではありますが、その性格はちょっと異なります。RAV4は、オフロード走行まで視野に入れたアクティブな「道具」としての本格派SUVを志向しています。

 一方で、CR-Vは積極的に2WDFFモデルを設定していることからもわかるように、都市型SUVとしてのスマートかつ高機能性を重視しているようです。

【了】

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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