トヨタ「アクア」の実燃費はいかに? 発売から7年経っても売れ続ける理由とは
ワインディング路:ターンパイク箱根→箱根新道→西湘バイパス 西湘PA
走行距離:42.9km
実燃費:25.3km/L
小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースでいわゆるワインディングのシチュエーションです。
上りではハイブリッド車の宿命か、モーターアシストをするためにエンジンが回り続けるという、燃費と騒音的には厳しい区間となりますが、1.5リッター+モーターの動力性能は意外と活発で、極端なパワー不足を感じなかったのは意外なところでした。
また、エンジンの回転が上がって騒音は耳に入ってくるものの、その音から想像するよりも車内に伝わる振動は非常に小さいという点には驚かされました。この辺りの処理はさすがトヨタといったところでしょうか。
ただ、やはり延々と上るのは燃費的には厳しいようで、大観山スカイラウンジに着いた時点での燃費計は9.9km/Lとヒトケタの数値。その後の下りで盛り返すものの、この区間での平均燃費は25.3km/Lという数値になりました。
一般道:国道129号→国道246号
走行距離:54.0km
実燃費:33.8km/L
一般道のルートは、交通量が多いことで知られる国道246号線を通って横浜市内のレンタカー店舗へ返却に向かうコースを走行します。平日の昼間とはいえ、働くクルマを中心に交通量が多く、ポイントポイントで渋滞が発生しているようなシチュエーションです。
ストップ&ゴーが繰り返されるシーンはハイブリッド車が得意とする部分であり、燃料消費量の増える発進加速をモーターがアシストすることで、燃費の悪化を防いでくれます。
また、モーターがアシストしてくれることで発進時にモタつくようなこともなく、動力性能的には新型車に劣っている印象は皆無です。
渋滞の市街地走行では、54kmを走破して33.8km/Lという燃費数値をマーク。こちらもカタログ燃費の34.4km/Lに迫る数値で非常に優秀な数値となりました。
さすがはベストセラー!平均燃費は31.3km/Lと好成績を記録
走行距離:173.2km
実燃費:31.3km/L
2011年デビューということで、走りの面でやや古さを感じるところもないとはいえませんが、これといって明確な欠点も見当たらないというのはさすがベストセラー車といったところです。
今回のテストでは、173.2kmを走って31.3km/Lと、燃費性能的にはライバル車にも勝るとも劣らない実力を持っていることが分かりました。
アクアは、日常的に乗るために燃費の良いハイブリッド車が欲しいというユーザーにとって、魅力的な車種といえるでしょう。
【了】
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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