なぜ100万円以下の軽自動車激減? 小型車とのポジションが逆転した理由とは

100万円以下の軽自動車はわずか数車種

 軽自動車の上級化にともない、200万円超えのモデルも存在しています。一昔前では、当たり前だった100万円以下の軽自動車はどのくらいあるのでしょうか。

 2019年6月現在、軽自動車市場には約40車種以上のモデルがラインナップされています。そのなかで、ベースグレードが100万円以下(消費税込み)の乗用車モデルは、スズキ「アルト(84万7800円)」、マツダ「キャロル(84万7800円)」、ダイハツ「ミラ イース(84万2200円)」、トヨタ「ピクシス エポック(84万2400円)」、スバル「プレオ プラス(89万6400円)」の5車種のみです。

 商用車であれば、軽トラックや商用バンなどありますが、乗用車モデルは限られた車種のみとなり、トヨタ「ピクシス エポック」とスバル「プレオ プラス」は、ダイハツ「ミラ イース」のOEM車。また、マツダ「キャロル」は、スズキ「アルト」のOEM車となります。

 スズキの初代「アルト」は、1979年に47万円という低価格で発売され、話題となった軽の名車です。当時の水準でも安い価格は、徹底したコスト削減により実現していました。

 しかし、アルトは安かろう悪かろうではなく2018年12月には、一部改良を実施して「安全性の高さ」に対するユーザーニーズの高まりに対応するため、「スズキ セーフティ サポート」の機能充実に力を入れています。

40年の歴史をもつスズキの「アルト」

 スズキの販売店スタッフは、アルトについて次のように話します。

「アルトは、運転のしやすさや使い勝手、安全性、経済性などを備えたモデルとして、1979年の登場以来、8世代に渡って進化してきました。累計販売台数は、スズキ車国内最多の514万台に達するなど、スズキを代表する軽自動車として愛されています。

 2019年で40周年を迎え、同年6月13には『40周年記念特別仕様車 Lリミテッド』を発売するなど、さまざまな進化をしつつも、歴史を大切にしているクルマです」

※ ※ ※

 時代背景による安全意識の向上や先進技術の進化など、クルマを取り巻く環境は日々進化しています。そのなかで、軽自動車という手頃な存在感を残しつつも、時代に沿った上級化が必要といえます。

【了】

激化する軽自動車市場で人気のモデルを画像でチェック!(18枚)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. 軽自動車が維持できるしか収入がないので、本当はレクサスも乗ってみたいけれどあがいてもむりなのです。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー