アメリカが羨ましい! 日本未発売のイケてるセダン5選
日本では数を減らしているセダンですが、世界ではまだまだ根強い人気があります。国産メーカーも北米向け専用にセダンを用意しているくらいです。そこで、日本未導入のスタイリッシュなセダンを5車種ピックアップして紹介します。
北米はSUVが売れているが、じつはセダンも根強い人気
北米の自動車市場における主役が「セダン」から「SUV」へと移ったといわれて久しい状況ですが、まだまだセダンも根強い人気を誇っているようです。
統計を見ると、2019年4月にアメリカでもっとも売れたクルマはトラックのダッジ「ラム」、2番目に売れたのはトヨタ「RAV4」です。
確かにSUVやトラックの人気が高いことがわかりますが、3番目に売れたのはセダンであるトヨタ「カムリ」でした。そのほかにもホンダ「アコード」が販売ランキング上位に顔を出すなどセダンが健闘しています。
北米市場ではSUVが強いという状況は変わりませんが、販売動向を見る限りだと、セダンも自動車メーカーにとっては注力すべきカテゴリのひとつであるのは間違いありません。
実際に、日本の自動車メーカーも北米市場の嗜好にあわせた専用車種を積極的に投入しています。
そこで、日本には導入されていないスタイリッシュなセダンを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「セントラ」
日産「セントラ」は1982年の初代発売以降、現行モデルで7代目となるコンパクトセダンです。もともとは「サニー」の輸出版でしたが、現在は北米をメインターゲットとした独立モデルに切り替わっています。
エントリーグレードである「S」は1万7890ドルに設定され、今回紹介する5車種の中では飛び抜けて安価です。
主な理由は、衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援装置が省略されているためですが、エンジンは1.6リッターもしくは1.8リッターを搭載するなど、基本性能はしっかり保たれています。
スポーティな「NISMO」グレードでは「フェアレディZ(北米では370Z)」にインスパイアされたハンドルを装着されたり、NISMO製ホイール、サスペンション、エアロパーツやシート/メーターが与えられるなど、魅力的な装備となっています。
●日産「アルティマ」
日産「アルティマ」は北米向け車種として1993年に発売されたセダンです。現行モデルの6代目アルティマは2018年に登場しており、先代から雰囲気が一新されました。
基本的なデザインは日産が2017年に発表したコンセプトカー「Vmotion 2.0」から受け継いだものですが、日産は「ハイセンスなスタイル、エモーショナルなデザインを表現した」と紹介しています。
そのため現行アルティマは、そのイメージを引き継いだ都会的かつ躍動感のあるスタイルに仕上がっています。
大きな特徴はフロントの「Vモーショングリル」です。先代アルティマに比べてグリルを下方向に拡大し、クローム調の太いフレームを組み込むことで、インパクトのある顔つきを実現しています。
サイドからリアにかけてはプレスラインによってシャープさが強調され、さらにはクーペ風のルーフラインが与えられることで躍動感を生み出し、スポーティな印象が強くなっています。
エンジンは2.5リッター直列4気筒、そして2リッター直列4気筒ターボの2本立てとなり、価格は2万4000ドルからのスタート。トヨタ「カムリ」と真っ向からぶつかる値付けです。
●ホンダ「アコード」
今回紹介するモデルの中で、もっとも早い時期から北米で発売開始されたのがホンダ「アコード」です。
1976年には初代アコードがデビューしていますが、北米市場でも初代から販売され続けました。現行のアコードは2017年登場の10代目となり、日本のアコードと異なるモデルとなっています。
北米市場では「CR-V」「シビック」に次いでホンダで3番目に売れているクルマで、パワートレーンには経済的な1.5リッターもしくは2リッターターボエンジン、さらにはハイブリッドを揃えます。
加えて「ホンダセンシング」をはじめとする充実した運転支援・安全装備が与えられ、効率の良い10速AT(2リッターターボのみ)や6MTをラインナップ。
日産「アルティマ」のようなアグレッシブなデザインではないものの、ホンダらしいスマートな外観となっており、走行性能や安全性、機能そして経済性といった要素がうまく組み合わせられた1台といえます。
価格は、日産アルティマよりもやや安価な2万3720ドルからです。
宣伝ばかりでどれが記事なのか分かりにくい