「V6」から「V12」まで! 歴史に名を刻んだ国産V型エンジン搭載車5選
かつて高級車に多く搭載されていた「V型エンジン」ですが、近年では搭載モデルが減少する傾向にあります。国産モデルのなかで歴史に名を刻んだV型エンジン搭載車を5車種紹介します。
V型エンジンの「国産初」を多数紹介
近年、環境意識の高まりと共にエンジンの排気量を小さくする「ダウンサイジング」が流行していますが、それとともに「V型エンジン」を搭載したクルマも減少傾向にあります。
V型エンジンをラインナップしていたクルマが、モデルチェンジでV型エンジンを廃止、という事例も。しかし、特有のエンジン音や運転感覚が忘れられない、というユーザーの声も少なくありません。
そこで、今回はV型エンジンを搭載していた国産モデルのなかからエポックメイキングだった5台をピックアップして紹介します。
●トヨタ「クラウン」シリーズ
トヨタ「クラウン」は、現在もV型エンジンをラインナップしている国産車のひとつです。
現行型では3.5リッターのV型6気筒エンジンに、ハイブリッドシステムが組み合わされた仕様がラインナップされています。
そしてV型エンジンのクラウンといえば、1964年に登場した「クラウンエイト」も歴史的なモデルとしてあげられます。
このクルマには、当時における最高級クラスの乗用車として、日本車初の2.6リッターV型8気筒エンジンが搭載されました。
また、自動変速機(AT)や、パワーステアリング、パワーシート、クルーズコントロール、自動点灯式ヘッドライトなど先進的なメカニズムが搭載されています。
●日産「セドリック」/「グロリア」
グレードにあわせて2種類のV型エンジンが搭載されている日産の現行型「フーガ」。このクルマの前身となるモデル「セドリック」と姉妹車の「グロリア」にも、V型エンジンが搭載されていました。
「Y30型」と呼ばれるモデルは、日本初のV型6気筒エンジン(VG型)を搭載したクルマとしても知られています。
Y30型が登場したのは1983年からで、その後1999年まで長期にわたって製造されていたことも、特徴的なモデルとなっています。
●三菱「ミラージュ」
三菱の小型車として1978年からの歴史を持つ「ミラージュ」。このクルマの4代目には、量産車で世界最小のV6エンジンである1.6リッターV型6気筒エンジンが搭載されていました。
1.6リッターという排気量自体は、近年の小型車でも珍しくありませんが、V型6気筒で小排気量というのは非常に稀です。
また、この4代目ミラージュはV型エンジン以外にも、1.8リッターディーゼルターボエンジンをはじめとした多種多様なエンジンが用意されていました。
その後登場した5代目ミラージュにも1.8リッターV型6気筒エンジンが搭載されましたが、現行型の6代目ミラージュには搭載されませんでした。
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