日本ブランドSUVが北米でも人気沸騰! 世界が注目する日本車SUV5選
日本とは異なる独自の評価を受ける北米市場
●日産「ローグ」
初代日産「ローグ」は2007年に登場し、現行モデルは2013年に発売した2代目にあたります。なお、初代ローグは日本で販売していた「デュアリス」に近いデザインのモデルでしたが、現行のローグは国内で販売している「エクストレイル」と同じ外観で、細かな仕様が異なるモデルとなりました。
「ローグ(Rogue)」という言葉には「いたずらっ子」という意味がありますが、同時に「悪党、詐欺師」という意味もあって、北米市場においてローグが発売された際には「車名の持つイメージが良くない」という論争があったそうです。
ところが、2016年に公開された映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」とのローグつながりが契機となり、スター・ウォーズとのタイアップによる大々的なプロモーションが行なわれたので、そのネーミングが「災い転じて福となす」となりました。
5人乗り、2.5リッターエンジン搭載という点ではトヨタ「RAV4」に近いコンセプトで、北米市場のSUV販売ランキングにおいてはCR-V、RAV4に次ぐ第3位(2019年第1四半期)に位置しています。
販売価格は2万5020ドル(約275万円)からです。
●スバル「アウトバック」
スバル「アウトバック」は、日本では「レガシィアウトバック」の名で販売されるクロスオーバーSUVです。北米仕様には、国内仕様にはラインナップされない3.6リッター水平対向エンジンを搭載するモデルが存在し、やはりパワフルなクルマが好まれる北米市場の傾向を裏付けています。
2014年登場の現行モデルは、1994年に発売された初代から数えて5代目に相当し、20年という長い歴史を持っています。
マツダ「CX-5」とは反対に、アウトバックにはオフロードを感じさせるためのデザイン的演出が採用されています。たとえばルーフレールや大きなフォグランプ、ロックガード風のデザインを持つ前後バンパーやサイドステップが与えられています。
北米市場におけるアウトバックの評価は非常に高く、スバル・オブ・アメリカの公式サイトを見ると、米調査会社による評価として「そのクラスでは、もっともリセールの良いクルマ」「4WDではもっとも売れているクルマ」、そして「アメリカ合衆国運輸省のテストでは最高ランクの安全性を獲得」と記載されているほどです。
2019年の第1四半期におけるSUV販売ランキングでは34位にとどまりますが、北米市場ではBMW「X3」、レクサス「NX/RX」、トヨタ「CH-R」よりも売れている人気モデルです。
アウトバックでもっとも安価なのは「2.5i」の2万6345ドル(約289万円)で、もっとも高価なモデルは3.6R Limitedの3万4995ドル(約384万円)となっています。
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SUVの本場である北米においても、日本の自動車メーカーが作るクルマの人気は高く、とくにトヨタ「RAV4」、ホンダ「CR-V」、日産「ローグ」、マツダ「CX-5」の4車は2019年第1四半期のSUV販売ランキングだとベスト10に入っています。
世界中で日本車が活躍するのはうれしい限りですが、一方でトランプ大統領からの貿易不均衡是正の圧力が強まることも予想されるため、今後の動向に注目です。
【了】
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