車の「日よけ」に差 前ガラス上部の色入れ、設定率8割と0割が併存する理由とは
クルマのフロントガラス上部には、車種によって「日よけ」の部分があります。この日よけは、全てのクルマについている訳ではありません。なぜメーカーやモデルによって違いがあるのでしょうか。
クルマのフロントガラス、なぜ色がついている?
クルマのフロントガラス上部に「日よけ」がついている場合があります。クルマによって仕様は異なりますが、青色や黒色で半透明の日よけが帯状になっていることがほとんどです。
同じ日よけ機能をもつ「サンバイザー」は、ほとんどのクルマに装備されています。対して、フロントガラスの「日よけ」は車種によって異なります。なぜメーカーやモデルによって違いがあるのでしょうか。
フロントガラス上部の色がついている部分について、ホンダは次のようにいいます。
「フロントガラスの青いグラデーションは、弊社では『ハーフシェイド』と呼んでいる部分です。クルマの装備名としては『ハーフシェイド・フロントウインドウ』というものになります。
弊社の車種ラインナップのうち、およそ8割強に設定されている装備です。過去の記録で確認できた範囲では、弊社においては初代『NSX』に初めて設定されています」
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ホンダでは「ハーフシェイド」と呼ばれているこの部分は、トヨタや日産などでは「トップシェード」と呼ばれ、装備表のフロントガラスに関する記載で「トップシェード付」というような表記がなされているクルマに装備されています。
また、自動車メーカーによって装備するかどうかの方針が異なることから、装着率にも差があります。採用基準について、三菱自動車は次のように説明します。
「弊社では『シェードバンド』という名称です。装備しているクルマは、国内販売車種では『パジェロ』と『デリカD:5』の2車種になります。
採否に関して明確な基準はございませんが、フロントガラス上方からの強い直射日光によるまぶしさを低減することや、メーターやカーナビゲーション画面などの視認性の確保も考慮して、車種ごとに判断しています」
三菱自動車以外にも半透明の「日よけ」の装着率には差があり、グレードの上下によって装備の有無が異なるクルマも存在する状況です。
色はグリーンがいい。昔は断熱ガラスの見分け方がティンテッド付きガラスだった気がする。