避けたい「バッテリー上がり」 需要増加のドライブレコーダーも負担の要因
ドライブレコーダーは意外な盲点、バッテリーへの負担に注意
最近、あおり運転の問題などで需要が高まっているドライブレコーダーは、後付けする際などに注意が必要です。
ドライブレコーダーは、ヘッドライトなどと比べるとあまり消費電力は少ないイメージですが、「駐車監視機能」などが搭載されたモデルでは、衝撃を感知した瞬間に録画されるように待機電流を利用している場合がほとんどで、エンジン停止時でも常に電気が使われています。
そのため、クルマを動かさない期間が長く続き、久しぶりに運転する場合などにバッテリーが上がっている原因にもなります。万が一、バッテリーが上がり、新たに購入する際にはどのような点に注意をすればいいのでしょうか。
自動車グッズを販売する量販店のスタッフは次のように説明しています。
――市販されているバッテリーの種類を教えてください。
市販バッテリーには、再生タイプ、標準タイプ(要補水)、ISS(アイドリングストップ車)対応タイプ、高機能タイプなど種類が存在します。金額も数千円から5万円までさまざまで、再生品はコストも安いですが、一般に新品の70%から80%の能力といわれています。バッテリー液を注入する必要がない高機能型では、標準タイプに比べ1.5倍以上の耐久性を誇る商品もあります。
――バッテリーを購入する際のポイントを教えてください。
バッテリーを購入するお客さまは、タイプによって値段差が大きいこともあり、悩まれる人が多いです。一般的には、今まで使用していた製品と同等の型番を要望されます。
バッテリーは、基本的にはクルマに搭載できるサイズであれば問題ありませんので、当店ではまず同サイズ(バッテリーの長さ、端子の位置)で、バッテリー容量(性能ランク)がより大きい製品をおすすめしています。
また、ドライブレコーダーは停車中も電力を消費するタイプが多いので、当店ではドライブレコーダーを購入するお客さまに、バッテリーの状態やそのほかの電装品を装着しているか聞くようにしています。
高機能型の商品は、パワーもあり対応年数も長く信頼性も充分です。標準タイプとの違いは、バッテリー液の注入が不要であるなどのメンテナンス性の問題と寿命の長さにあります。
しかし、標準タイプの2倍の寿命があるかといえば難しいところですので、ご自身でメンテナンスをされる方であれば、ローコスト商品を短期間で買い替えたほうがよいかもしれません。
あまりクルマに乗らない、メンテナンスなどをしたくないという方は高機能型を選ばれたほうがトラブルも少ないと思います。
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最近のクルマは装備も増えて快適になりましたが、その分バッテリーへの負担も増加しています。「バッテリー上がり」を起こさないように、一度点検をしてみることが望ましいです。
【了】
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