パワーが使い切れる小型軽量車は楽しい! 最新高性能コンパクトカー5選
復活した「アルトワークス」は唯一無二の軽自動車
●日産「ノートニスモS」
日産「ノート」は2005年に発売されたコンパクトカーです。初代は1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、2012年発売の2代目では、1.2リッター直列3気筒エンジンと、これにスーパーチャージャーを組み合わせたタイプもあり「ダウンサイジングエンジン」を採用。
さらにノートといえばエンジンで発電した電力でモーターを駆動して走行する「e-POWER」が加わったことで、一躍コンパクトカークラスの販売台数1位(2018年)に輝き、大いに話題となりました。
e-POWERばかりが注目されていますが、現行ノートにはスポーティモデルとして「ノートニスモS」もラインナップされています。
ノートニスモSに搭載されるエンジンは、専用の1.6リッター直列4気筒自然吸気です。ベースに対して高圧縮比化してハイリフトカムシャフトが組み込まれるなど、チューニングが施され140馬力を発揮します。
組み合わされるトランスミッションは5MTのみで、ドライバーの意志をダイレクトにタイヤに伝えながら運転を楽しむことができます。
ほかにもノートニスモS専用の装備として、エキゾーストシステム/サスペンション/フロント強化スタビライザー/ブレーキシステム/ボディ補強/専用のブリヂストン「POTENZA S007」タイヤなどが採用されています。
ノートニスモSの価格は267万1920円です。
●スズキ「アルトワークス」
軽自動車は、これまで二度のパワーウォーズがありました。最初は1960年代後半から1970年代の360cc時代で、二度目は1980年代中頃の550cc時代です。
この時に64馬力を誇り、後の馬力自主規制につながったきっかけとなったのがスズキ「アルトワークス」でした。
主力がハイトワゴンに移行すると高性能軽自動車は各社下火になり、アルトワークスも2000年に生産を終えます。そして、2015年に待望の「アルトワークス」が復活を遂げ、出力は64馬力と上限に変化はありませんが、専用のターボチャージャーの採用や、伝統の4輪駆動も用意されています。
また、専用チューニングされたサスペンションとブレーキによって、走る・曲がる・止まる性能すべてを高めています。
トランスミッションは5MTに加え、手軽にスポーツドライビングが楽しめるスズキ独自のAT、5AGS(オートギアシフト)もラインナップ。5AGSはMTをベースにシフト操作とクラッチ操作を自動で行なうもので、CVTよりもダイレクトなアクセルレスポンスが得られる特長があります。
内装もレカロ社製シートを標準装備するなど、クルマ好きを満足させるアイテムもしっかりと採用しています。
アルトワークスの価格は5MTが150万9840円、5AGSが154万7640円です。
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かつてはホンダ「シティターボII」、トヨタ「スターレットターボ」、三菱「ミニカダンガンZZ」や、文中に登場した日産「マーチスーパーターボ」など、高性能なコンパクトカーや軽自動車は、各社ラインナップしていて選び放題でした。
「ホットハッチ」「ボーイズレーサー」は、だいぶ数を減らしてしまいましたが、今回ピックアップした5車種を含め、まだ新車で手に入れることもできるのはクルマ好きにとって嬉しい限りです。
【了】
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